そんな真美が、杉田の愛人に…妾に…そして奴隷に堕ちるのは初めて杉田に抱かれてからは、ホントに早かったそうです。
『まるで坂道を転がり落ちるように…』
と言いますが、妻は…真美は…真美が、『魔魅』に変わるのは奈落の地獄に真っ逆さまに落ちていくほどでした。
ある日…いつものように、私が漁に出てる時、杉田から電話がかかってきたそうです。
内容は取り引き先の人たちとゴルフの後、打ち上げがあり、そのときにいつも接待役をしてくれてる女性社員が今回は風邪で休んで来られなくなった…
他の女性社員じゃダメだし(なんでダメなのか?)…取り引き先の方たちに申し訳ないが、思い当たる人は真美しかいないから来てくれないか…ちゃんと日当は払うから…というものでした。
もちろん、杉田の罠でした。
なのに、妻は断るどころか、『取り引き先の方たちの接待』と『ちゃんと日当払うから…』の言葉に、普段履かないスカートを履き、化粧までして出かけました。
妻がゴルフ場に行くと、杉田が入り口に待っていました。
『朝一番でプレーしたからゴルフは終わったよ!…今から打ち上げの宴会だから…乗って…』
そう言われて妻は杉田のベンツに乗りました。
少し不安になり、ドキドキしながら、
『ゴルフ場じゃないの?』
と妻は聴くと、杉田は、
『うん…会場は近くの○○…』
と言ったそうです。
○○…私は中に入った事が無いですが、温泉旅館のようで、宴会や飲み会、忘年会にも使われています。
妻は知らない場所じゃないので少し安心して…ですから、私にメールや連絡しなかったそうです。
それが仇になりました。
杉田に連れられて中に入ると、和式の部屋に5~6人の杉田と同じくらいの男性が居ました。
中には皆、それなりの役職というか、地位があり、紳士のようですが、ようく見ると、ハゲてる中年男…でっぷりと肥って脂汗をかきながら、既に酔って顔が真っ赤でビールを飲んでる男…ヤクザ風の目つきの鋭い、怖い顔した男も居ました。
その男たちの横には男性の間、間に綺麗に化粧をして、水商売風の派手な女たちが座り、ビールを接いだりしています。
まぁ、とりあえず女性も居るし、独りで接待するわけではないので、真美も緊張しながら杉田の横に座りました。
真美は最初はビールを一杯飲み、その後は大好きな酎ハイを飲んだそうですが、男たちから杯やコップを差し出されて、ビールや日本酒も飲んだそうです。
そのチャンポンも取り返しのつかないことになる杉田の罠でした。
しかも、杉田は妻に、
『緊張してるみたいだし…酎ハイ飲みなよ…』
と言って、どんどんススメました。
当然、妻は酔います。
遠くで誰かが、
『杉田さん…新しい彼女ですか?』
と言ったのを妻は聴いたそうです。
そして、杉田が、
『いや…まだ彼女じゃ無いよ…』
と言って、妻に、
『ねえ?…彼女じゃ無いよね?』
と問いかけました。
妻は否定するつもりで、
『はい。』
と応えたのですが、酔って意識があやふやな妻が、杉田の彼女である事を否定する為に言った、
『はい。』
と応えた時には、既に杉田が、
『彼女じゃ無いよ…コイツは奴隷だよ…俺が調教するんだ…なあ、真美…』
と言ってたそうです。
酔って意識があやふやな妻は杉田にもたれ、身体の力は抜け、他から見れば、ホントにその通り、杉田の奴隷に見えました。
杉田は妻を抱き寄せ、
『コイツ…人妻で…旦那しか知らないらしいよ…益々、俺が調教して淫乱な奴隷にしてやるよ…』
と言ったそうです。
(※すべて、後日、二人の関係が発覚した時に自宅で二人を呼び出し、真美と杉田本人から直接聴いた話しですが、以前の事なので曖昧な所は話が続くように脚色してます。)
本来なら、酔って意識が薄れていくときに、どんな誘いも断固として断り、帰って来るべきなのに、真美は久しぶりの宴会や、お酒にお料理…
何よりも、杉田に車に乗った直ぐに現金三万円を日当として握らされ、受けってしまった罪悪感みたいなものがあり、取り引き先の方たちをシラケさせちゃいけない…大事な取り引き先の方たちだから…と杉田から念を押されて帰るに帰れなかったそうです。
私が、
『罪悪感?…旦那の俺を裏切る罪悪感は無かったのか?』
と聴くと、妻は、
『まさか…こんなになるとは思わなかった…ごめん…』
後は泣きながら
『ごめんなさい…』
を繰り返し、時々、嘔吐するほどの嗚咽を繰り返し、終いには過呼吸になるか、近所に聞こえるほど号泣するので話になりませんでした。
しかし、そのときの妻は、もう私の妻でも子供たちの母親でも、真美でもなく、杉田の奴隷、魔魅でした。
杉田にもたれ、寄り添い、泣いて言い訳をしながらも、杉田から離れようとしませんでした。
話がまた前後しましたが、私が二人を自宅に呼び出し、話を聴いたときの真美の姿は、私が諦めるしかないような、信じられない姿だったからです。
既にこの時(妻が杉田と出て行った去年の初夏)ご主人様の杉田に命令され、杉田をご主人様と認め、かなりの調教を受けていたのでしょう…
とても、他人どころか、旦那である私にさえ見せられない身体にされ、驚愕としか、筆舌にできない姿で現れた妻…
帰って来た妻の姿はあの日の姿とは違いますが、今でも信じられません…
いくら、洗脳や調教されたと言っても、その時は真美と私は夫婦です。
あんな姿を私に晒すなんて、そうとうな覚悟というか、決心があったのでしょう…真美は杉田に逆らえなくなっていました。
真美は私に向かって言いました。
『あなたのことは嫌いじゃないけど…今はご主人様が私のすべて…離婚して別れてくれて構いません…今日からご主人様の奴隷として生きていきます。』
勿論、真美が考えたこと、文句ではなく、杉田から言えと言われた言葉だと安易に理解できました。
しかし、そんな姿で現れ、その姿を旦那である私に見せ、その言葉を迷わず言った真美に失望し、止めてもムダだと思いました。
平然な顔で真美に接し、縁を切り、二人を家から追い出すことが私の最後の意地であり、惨めな抵抗でした。
※元投稿はこちら >>