異常性癖 10
新たな出来事が昨年の5月にありました。それは、雨の日に1階のテラスに干していた洗濯物を、妻が取り込むのを忘れて、一夜明けた翌日、妻の下着だけが盗まれたのです。
普段は夜干しなど絶対にしないのですが、たまたま1回忘れた夜に盗まれたのです。妻は、「気持ち悪い」とか、「怖い」などと言っていましたが、私は、(誰かが妻の下着で興奮しているんだ)と思うと、
少しドキドキしてしまいました。そして妻に、「俺が下着ドロの証拠を押さえてやるから、今度はわざと夜干ししておけよ」そう言って3日連続で夜干ししたところ、3日目の土曜日の夜から、日曜日の朝にかけての未明に、妻の下着が盗まれました。
これでヤマを張り、次の週の土曜日の夜に、再び洗濯物を干しました。翌日の日曜日の朝に確認したら、見事に妻のパンティと、ブラジャーだけが盗まれていました。私の勘が当たりました。この事を予測していた私は、セットしていたビデオカメラの映像を確認しました。
早送りにして確認していくと、日曜日に日付が変わって2時過ぎに、人影が映りました。玄関の外灯が点いていたので、鮮明に映像が映っていました。その人物は、妻の下着だけを物色して、干していた全ての下着を盗んでいきました。私は、その人物を見て驚きました。見覚えがあったからです。
妻にもその映像を見せたところ、「あっ、この人Tさんじゃない!Tさんの所の御主人よ!」そうなのです。下着ドロの犯人は、3軒隣の御主人だったのです。Tさんとは、年齢が50代中頃で、市内の鉄工所に勤めている溶接工員だと聞いていました。私は、あまり話をした事がありませんが、妻は、庭の花壇の手入れなどをしている時に、
何度もTさんと挨拶を交わしたり、時々花の種類などについて話をした事があるそうです。実際にTさんの自宅の庭にも花壇や鉢植えなどが有るそうで、植物には詳しいそうです。見た目とは違い、気さくな話しやすい人だそうです。さらに妻が、「Tさんってね、理由は分からないけど昨年離婚して、奥さんと娘さんが家を出て行ったって聞いてるわ。
だから今は一人暮らしのはずよ。なんだか気持ち悪いわ。どうしよう。」確かにTさんは、見た目は決してかっこ良いとは言えず、中年の肉体労働者風な男性です。庭の花も、元々は別れた奥さんと娘さんが手入れをしていたそうです。私はあまり御近所との関わりが有りませんので、近隣の事情を知りませんでした。「ねえ、どうするの?この証拠のビデオを見せて白状させるの?」妻が動揺しています。
私は、「まさか3軒先の人だとは思わなかったから、あまり先走ったら気まずい事になるぞ。念の為、もう1回試してみよう」「ええ!?また干すの?もうかなり盗られてるのよ。もったいないし、恥ずかしいよ。犯人が近所の人って分かったからには。」「いや、今度は下着は一切干さなくていいから。俺の物と普通の洗濯物だけ干して。物色するか、ビデオをセットしておくから。」そして次の土曜日の夜に、
普通の洗濯物だけを干して、ビデオをセットしました。翌朝、洗濯物には異変は無く、ビデオを確認すると、やはり午前2時過ぎに来ていました。Tさんです。洗濯物を物色していて、目当ての物が無かったので、首を傾げて帰って行くまでが、はっきりと映っていました。「どうしよう。これからTさんが家の前を通りがかったら、どうすればいい?無視しようか?」妻はショックを隠せない様です。「何で下着なんか盗むんだろう…。
離婚したのなら新しい彼女でも作ればいいのに。彼女いないのかしら。」妻は怒っています。私は、「あの人に彼女の影でも見た事あるのか?彼女がいたら下着ドロなんかしないだろ。」「じゃあ何で盗むの?しかも私のを。女装みたいな事に興味があるならネットでも利用して買えばいいじゃない。」妻は余程腹が立つのでしょう。納得できない様子です。私は、「女装趣味じゃないよ。女装趣味なら他のシャツとか、短パンとかも一緒に盗むだろ。
お前の言う様にネットで買えば簡単な事だ。第一、あの体格だぜ。お前の下着じゃ着けられる訳ないだろ?」「じゃあ、何の為に?」「そりゃあ、頭に被ったり、色々と観察したりするんだよ。」「変質者じゃん!」「そうだよ。そうやってお前の裸とかアソコとかを想像して自分で抜いてるんだろう。」「あーあ、また出た。Aちゃんの悪い癖。すぐにそうして私に結びつける。また興奮してるんでしょ。」図星でした。私は、Tさんが犯人と分かった日から、色々と妄想して、
Tさんが妻を抱く事も妄想して、自分で抜いた事もありました。妄想ばかりしていると、現実にTさんに妻を抱かせたいと思う衝動に駆られます。しかし、これは難しい望みです。妻に言いにくいし、御近所の人だと、リスクも大きいからです。まずは、私がTさんと親しくなって、自宅に食事でも招待できるくらいの仲になるとかして、徐々に妻を説得するしか方法がありません。下着ドロと私が親しくなる事態が、妻には納得できないはずですが。しかし私は、ある日妻に言いました。
「Tさんの事は許してやろう。これからは夜に洗濯物を干さなければいいし、Tさんも、出来心だと思うぜ。お前も、感じのいい人って言っていただろ?」「何?Aちゃんは許せるの?」「ああ、許すね。いいじゃん、下着くらい。もう干さなきゃいいだけだ。」「ふ~ん、そう。分かったよ。」妻は不満そうでしたが、それ以上は何も言いませんでした。それからは、私は、Tさんに接触する努力をしようと考え、家の前をTさんが通るのを見かけると、挨拶したり、時には、「妻がいつもお世話になっています。
これからも花壇の手入れなど教えてやって下さい。」などと、積極的に話しかけたりしました。初めはTさんも「ああ、どうも」程度で口数も少なかったのですが、慣れてくるとTさんの方から私に声を掛けて来る事もありました。妻は、「Aちゃん、最近Tさんと話す機会が多いね。あの事件以来。」疑っています。私が何か企んでいる事を。「別に。Tさんって、お前が言ってたとおり、いい人じゃん。歳は離れてるけど、結構話が合うよ。」私は自分の考えを悟られない様に自然に答えました。「へ~え、意外ね。
あっ、意外じゃないか。スケベ同志で。ふふふ。」妻が笑いながら嫌味を言いましたが、私も「そう言えばそうだ。」と、笑って返しました。そんな事も有りましたが、妻には深く追求される事もなく、その反面、Tさんとは急速に親しくなり、6月の終わりには私だけTさんの自宅に招待され、二人で酒を飲みながら色々話をしました。Tさんの離婚の理由も教えてくれました。奥さんに好きな男ができたらしく、Tさんも奥さんに愛情が無かったので、簡単に離婚の結論が出たそうです。娘さんとも仲が良くなかった為、
離婚を機に、娘さんも家を出ていったそうです。本当に気さくで話やすく、下着ドロと同じ人物とは思えませんでした。私は、7月になったら一緒に妻と三人で海に行く約束をしました。その日は明け方まで飲み、私は早朝に歩いて家に帰りました。日曜日の早朝なのに、妻はすでに起きていました。私は酔いに任せて「来月Tさんと海に泳ぎに行くぞ。お前も一緒にな。」「え~!何で私も行くの?」「いいから、いいから。海に行ったら俺たちは飲むから、運転頼む。」「もう。何でも勝手に決めるんだから。」「いいじゃん、Yだけが頼りなんよ。」
「はいはい。Aちゃんの頼みごとは断っても無駄ね。分かりました。」妻は渋々了承してくれました。私の秘かな計画が少しずつ進んでいます。この海水浴で、妻とTさんを一気に親しくさせようと思っていました。7月に入り、海開きになった最初の土曜日に、私もTさんも休みを取っていたので、私の車で海へと向かいました。Tさんは妻に、「奥さん、今日はお世話になります。」妻も、「こちらこそ宜しくお願いします。」海に着くまで、車中では良い雰囲気で、会話も弾みました。妻も、すでにTさんに対して偏見は無い様子です。海に到着すると、すでに
大勢の人でにぎわっていました。私たち三人も水着に着替えました。妻はオレンジ色のビキニです。Tさんは、少し中年太り気味で、腹が出ていました。「いやー、奥さんスタイルが抜群ですね。素晴らしい。」露骨に妻に向かってTさんが言いました。「いやだ。Tさん、恥ずかしいわ。あまり見ないで。」あわてて妻が言いました。しかし顔は嬉しそうです。色白な妻は、日焼けを気にして日焼け止めクリームを全身に塗っています。「Aちゃん、お願い。背中にクリームを塗って。届かない。」私は持ってきたリュックの中をゴソゴソしながら、「カメラが見当たらない。
ちょっと今手が離せない。すみません、Tさん、クリーム塗ってやってくれませんか?」「ええ!!」妻とTさんが同時に声を上げました。「ちょっと、Aちゃん、何言ってるの!Tさんに失礼でしょ!」妻が大声で言いました。「Tさん、すみません、ダメですか?カメラが見当たらなくて。」私は妻の声を無視してTさんに再度言いました。Tさんは、「い、いや、私が塗ってもいいんですか?」「構いませんよ。そんな事くらい。妻の手助けをお願いします。」「あ、あのう、奥さんは?いいんですか?私で?」Tさんは、小声で妻に尋ねました。妻は、「は、はあ、Tさんが面倒でなければ…」
「面倒だなんて、そんな。そ、それじゃ奥さん、失礼します。」そう言うとTさんはクリームのチューブを手に取り、自分の手の平にクリームを乗せ、妻の両肩から背中にかけ、丁寧にクリームを塗っています。その表情で、かなり緊張しているのが分かりました。Tさんが妻の身体を触っているの見て、私は新鮮な興奮で、すでに半立ち状態になっていました。Tさんは、丁寧すぎるくらい慎重に塗っています。恥ずかしそうに妻が、「Tさん、ありがとうございました。もう大丈夫です。」その声に、ハッとした表情でTさんが、「こちらこそ、どうもすみません。ありがとうございました。」と、意味不明な事を口走り、
妻が思わず、爆笑してしまいました。Tさんは、なぜ妻が爆笑しているのかを把握していない様子です。私は、わざとらしく、「あった、こんな奥にあったよ。カメラ。後で沢山写真撮るからな。」「は~い。お願いね。」そう言うと妻は走って海に向かって行きました。Tさんは、無言で妻の後姿をみていました。その状況で私だけが、なんだか楽しくなりそうな予感と期待を持っていたと思います。
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