出し終えた職人が妻から離れる。
下地材を握ったまま余韻に身体を震わせて居る妻。
職人が振り返りそうに成るのを見て私はすぐ様に身体を隠した。
「奥さん気持ち良かったよ、でも未だこんなに成ったままだよ」
「はぁ~ぁ、凄いわね、終ったばかりなのに」
「今度は俺に跨って」
未だ続けるのか?
職人の性欲に驚くと同時に、職人の声に従い再び職人に跨る妻にも驚いた。
小声ながら妻は喘ぎ声と共に淫靡な言葉を吐く。
嫉妬と共に邪魔をしたい…と言う気持ちになり、私は静かに、その場を離れた。
家の外に出ると妻に携帯を掛ける。
最初の呼び出しは留守電にかわった。
暫くして二度目の呼び出しをする。
「もしもし!」
妻の事。
「私だけど、今日は仕事が早く終ったから今から家に帰るから」
私の声に戸惑うような妻の声。
三十分ぐらいして家に戻ると、妻は台所に居た。
「お帰りなさい、今日は早いのね、何か有ったの?」
「私の仕事が早く終っただけで何も無いよ、職人さんが来てるんだね、ちょっと挨拶だけして来るか」
私の声に少し戸惑うような妻の表情。
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