軋む音に目を開くと、テーブルの向こうで妻の体が揺れていました
上下に揺れるたびに、ソファーがギシッと音をたてていました
妻は私に背を向けたまま、上下に揺れるのを止めずに気持ちいいと呟きました
まるで擦り出したような声でした
少ししたら、また気持ちいいと呟きました
こっちがいい
してほしい
きもちいい
べんきになる
いっぱいほしい
妻は苦しそうに呟き続けます
体を上下に揺らしながら、聞き取れない低い声に答えるように
忘れられない人がいる
絶対に忘れられないと思う
妻にとっての、私と付き合うにあたっての懸念の中には、私の存在はありませんでした
私はそれでも良いと言い、妻は悲しそうに私を受け入れました
そんな昔の事を、溜め息のような長い長い叫び声を吐きながら崩れ、肩で息をする汗ばんだ妻の背中を見ながら思い出しました
火曜と金曜だけ繋がらない妻の携帯
月に数回の深夜の外出
思い付いたような、数人の友人を招いての食事会・・・
全裸のまま、また床に座り、゛友人゛の股間で頭を揺らし始めた妻を眺めながら、また目を閉じました
タバコに火を着ける音と、水の音が聞こえました
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