画面の中、ベッドに向かう所長に美代子が何かを言いました。
「え~なんで…ゴニョゴニョゴニョ…」
はっきり聞き取ることができません。
「記念やから記念。ミヨリンとの記念や」
所長の図太い声はしっかり聞こえました。
「なんて言ったんです?」
画面を見ながら五十嵐さんが訊きました。
「ミヨリンがなんでビデオなんか撮るんやって聞くから、ミヨリンとオメコする記念に撮るんや言うたんや」
所長がにやけた顔で答えました。
「うわぁ、なんかリアルで興奮するわ~」
堤さんはもう堪らないといった顔で身をよじっています。
ベッドに所長が上がりました。ベッドの上に美代子と所長がいる…。
それだけで僕は強烈な悲しみを感じました。
僕の表情はきっと顔色も蒼白でうつろな目をしていたと思います。
所長が美代子のそばに行くと、美代子はベッドに横たわろうとしました。
所長はそれをさえぎるように、美代子の肩に手を回し、美代子を座らせたまま抱き寄せます。
画面の左に所長、右に美代子という位置関係です。
所長は美代子を近くまで抱き寄せると、2人はおもむろに唇を重ねました。
(美代ちゃん…)
僕の目にまた涙が滲んできます。
2人がキスをしているところはすでに写真で目にしていました。
しかし、映像では所長が美代子の舌を貪っているだろう様子がすべて映っています。
ピチャ…ピチャ…と、舌を絡める音も聞こえました。
所長が美代子の胸に手を伸ばします。
小ぶりな美代子のおっぱいが所長のゴツい指に歪みます。
所長の指が美代子の綺麗なピンク色の乳首に触れると、こすりつけるように刺激し始めました。
その間も2人はキスを続けています。
所長が美代子の空いている手をいざなうように、自分の股間に持っていきました。
(美代ちゃん…そんなこと…!)
僕は美代子が所長のチンポに触れているのだと思うと、画面に向かって叫びたくなりました。
同時に美代子の髪型を見ながら、やはり、これは去年の10月以降の出来事に違いないと、さらに暗い気持ちになります。
「ラブラブじゃないですか、所長とミヨリン」
堤さんが所長に声をかけます。
所長は堤さんの言葉にニヤニヤしながら、画面と僕たちの反応を面白そうに見ていました…。
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