すみません。ご無沙汰です。
再開します。
所長が美代子との「ハメ撮りムービー」を撮っているとの発言に、さらに営業所内は色めき立ち、僕は衝撃を受けていました。
五十嵐さんや堤さんは机の周りで所長にムービーを見せてくれと催促しています。
その声が聞こえているのに聞こえていないような。
とにかく、僕はいわゆる茫然自失状態でした。
頭の中では、いろんなことを考えようとしています。
つまり、美代子が所長とこんな関係になった理由。所長に写真を撮らせた理由。
ひょっとしたら、所長にパワハラ的に脅されたんじゃないか、そんなことも考えようとしましたが、写真に写っていた美代子の表情には、無理やりひどいことをされた怯えのようなものは一切ありませんでした…。
「しゃーないなー」
所長の声が耳に入ってきました。
煙草をくゆらすその顔、声色には、本気で仕方ないなどと思っておらず、むしろ、早く見せつけてやりたい、という感じがありありでした。
(まさか…本当にムービーを撮っていて、本当にみんなに見せるのか…!)
その時だけは僕も我に帰りました。
写真だけで十分でした。その上、ムービーまで見せられるなんて…。
所長がパソコンをいじってしばらくすると、暗い画面に何かがぼんやり映りました。
よくわからないでいると、暗かった画面が明るくなり、いきなり人のお腹の辺りが画面に現れます。
横幅のあるがっちりした中年男の下半身。
その男が後ろに下がるようになって、ようやく、それが所長であることがわかりました。
画面がガタガタ右に左に動きます。
どうやら、台か何かの上に置いたカメラの角度を調節しているようでした。
パッと画面が止まると、ちょうど、所長の股間が画面に映りました。
僕はハッとしました。
五十嵐さんと堤さんが「所長、相変わらずデカいなー」「それに黒い」と言いました。
2人はゴルフに一緒に行ったりして何度か所長の体を見ているようです。
僕は初めてでした。
基本的に風呂にでもいかない限り他の男性の裸を見ることはありません。
でも、所長の股間にぶら下がるチンポがかなりのサイズだということは一目でわかりました。
僕は思わず自分の貧相なペニスを思い出してしまいました。
画面に映った所長が、画面左手に体をずらします。
そこにはベッドが映っていました。
さっきの写真とは違う別のラブホテルのベッドのようです。
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