色んな反応が返ってきて、本当に嬉しいです。
続きお待たせしました。
取り乱す事なくDVDを受け取った俺の態度に
「その様子を見ると奥さんから直接、話を聞いたようだね」
向井さんは少なからず妻から二人の話を本当は話して欲しくなかったような感じに思えた。
「えぇ、帰ってきた日に、今日は疲れたから聞きたいのなら次の日話すね。と言って眠ってしまいましたが、日曜日の朝から思い出しながら話してくれました。それで・・」
すぐには言葉が出ずに、沈黙の時間が続き「向井さんには本当に感謝してます。今でも妻が向井さんに抱かれ、何度もイッた事は許せませんが、それでも俺達夫婦の絆は深まったと思っています」
セックス自体では負けを認めても妻を愛する夫としては負けを認める訳にはいかず、ハッキリと言いました。
それを聞いた向井さんもようやく明るい顔になり「ははっ、そうか、実は博之くんが怒ってしまってないか、本当に心配してたんだよ。思っていたより器が大きいようだね。
私としてはそのまま奥さんをこれからも。と、最初に言ったようにいつか夫婦交換ができればと思っていたのだが・・その隙はないようだね。残念のような嬉しいような・・」
「妻もいい思い出として受け止めているようです。向井さんが俺たちの事を心配して妻に話をしてくれた事も聞きました。もしあのまま何もなければいつかレスになっていたかも知れません。セックスの大事さを教えてくれたのは向井さんです。
本当にありがとうございました」
男としても認めてもらった気がした俺はようやく集まった二人を交え、麻雀が始まりまじた。
奥さんも帰ってきたようで、ビールやおつまみを作って提供してくれました。
一瞬、俺の顔を見て、ニコっと微笑んだような気がしましたが、特に気に留めることなく、美味しい手料理おつまみを頂きました。
深夜になり、また男の話になりかけた頃、誰かがこの前の夫婦交換の話を持ちださないかと、一人ヒヤヒヤしていると、同僚の同期の方の山下(仮名・43・独身)が(ちなみにもう一人の同僚は後輩で新田(仮名・30・独身)と言います)
「そういえば、この前のオーラスで賭けてた奥さんの話はどうなったんだ?」
来たっ。と、俺は思いなんて言い訳しようか考えてると、
「ははっ、実はあの後博之くんに泣き着かれてね・・今日の勝ち分全部で許して下さいって、言ってきたんだよ。それに私も本気ではなかったしね、自分のやる気を出すために
言っただけだよ。だからあの話は消えたよ」
さすが、向井さん。さらりと自然に嘘を着く態度にホッとしながら関心していると、
「なんだ、お前そんな情けない事したのか?もしかしたら向井さんの奥さんを抱けるかもって喜んでたじゃないか・・」
こいつ・・いらん事を・・と思い恐る恐る向井さんを見てみると、
「はっはっ・・博之くんがその気なら・・私はいつでもオッケーだよ」
ノリのいい返しにこの話を終わらせようと、「新田は今の彼女とは結婚しないのか?」
慌てて話題を変える俺。
「なんかプロポーズのタイミングがなくて・・」
と、卓を囲みながら楽しい麻雀の時間を過ごしました。
今日は珍しく向井さんが「今日はこれでオーラスにしないか?」と、2時頃に言ってきました。
いつもは鳥の鳴き声が聞こえるまで元気な向井さんがとても眠そうにしていました。
「えぇ、わかりました」3人は快く答え、今日の麻雀も終わりお開きになりました。
「お邪魔しました。お疲れ様です」3人は向井さん宅を後にし、「じゃあ俺たちも、また月曜会社でな」
「はい、お疲れっした」と俺たちはそれぞれの家へ帰りました。
俺が家に到着したのは3時前、ある意味好都合でした。
今からなら妻が起きる前に観れる。話は聞いたものの、やはりその映像を見たかった。カギを開け、こっそり玄関のドアを開けできるだけ物音を立てないようにこっそりリビングへと向いました。
妻が起きないように・・そう、なるべく起きてこないように物音を立てずに。
冷蔵庫から冷えたコップとビールを取り出しコップに注ぎ、鞄からもらってきたDVDをケースから取り出し、ドキドキしながらプレーヤーにDVDを入れ再生が始まるのを待っている間に、ゴクゴク。とビールを飲み。自分の心臓の音が振動となって聞こえそうな程高まってました。
つづく。
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