「夫婦交換・・ですか・・」初めて聞いた時は俺には全く縁のない話、妻が他の男に目の前で抱かれるなど、考えもしなかった頃に聞いた話。
今は・・妻を目の前で抱かれ俺は向井さんの奥さんを抱く。
考えただけで熱くなるような話に、乗り気になっていました。
「ですが、俺と向井さんは大丈夫として、やはり向井さんの奥さんの気持ちが気になります」
「ははっ、博之くんは意外だろうけど、うちの家内はかなりの好きものでね、今まで何組か夫婦交換をしたんだが、最初は妻の提案だったんだよ」
その話を聞いて、すぐには信じられませんでした。
年齢もさることながら、俺の妻も浮気をするようには見えない真面目な感じなんですが、それ以上に亭主関白な向井さんを陰で支える貞淑な奥さんってイメージだったので、かなり予想外でした。
男(俺だけ)って本当に馬鹿で単純です。
見た目とのギャップがあればあるほど興奮する。向井さんも俺の妻を抱いた時に、そのギャップに興奮し、また会いたいと思ったそうです。
「あとは博之くんが奥さんを説得できれば・・難しいかも知れないが、それができるのは博之くんだけなんだよ。頑張ってみないかな?」
真実味を帯びてきて熱心になる向井さんの悪魔のような囁き、「できるだけ説得してみますが・・本当に奥さんから?」
まだ信じられない俺は思わず聞いてしまいました。
「ははっ、実は元々は私の浮気が原因でね。マンネリからレスになった時期があったんだが、家内に浮気の証拠を突きつけられ、あなたが浮気をなさるのなら、わたくしも。と、当時人妻と浮気をしていたんだが、家内はその旦那と浮気をしたんだよ。家内が家を出てる間に浮気相手を家に連れ込み楽しんでいたんだが、情報を集めていた家内がその旦那と家に入ってきて、すでに始まっていた私たちはビックリ。見せつけるように妻はその旦那のモノをしゃぶり・・
修羅場のはずが、私も家内も妙に興奮を覚えて、それからインターネットのサイトなどで夫婦交換をしたんだけどね、もちろん修羅場などなく、ふた組の夫婦は同意の上。
初めての時に感じた興奮はなく、いつの間にか私たちのレスも解消され、夫婦交換の趣味もなくなり抱き合うようになってたんだよ」
世の中色んな夫婦があり、それぞれの価値観の中生活をしてると思いますが、身近にこんな夫婦がいるのを知り、本当に驚きました。
「ですが、なぜまた夫婦交換に興味を持ったんですか?俺達夫婦も同意すればただの夫婦交換。興奮するとは思えませんが」
するとまた意外な向井さんの発言が「家内がね、前から博之くんの事を気に入ってたみたいでね。私が女の喜ばせ方を教えたいって言ってたんだよ。だいぶ前になるが話の流れでね、博之くんとこの夜の夫婦生活が上手くいってない事を話したんだ。それでじわじわ計画を立て始めたんだ。いつ成功するかわからない計画をね。
やっと実現できそうだったのに、奥さんのあの涙を見てね、とにかく、ここまできたんだ。
博之くんも異存がなければ頼むよ」
どこから計画に嵌められていたのか、そんな事を思う余裕もなく。打ち明けられた奥さんの気持ち。そして知らぬ間に開発されていた俺の寝とられ願望。そして妻の異常な興奮を呼ぶ背徳感。
俺は今日も向井さんにご馳走になり「では、くれぐれも頼むよ」と念を押され、会社へと戻りました。
つづく。
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