翌日、会社でも撮影の事で頭が一杯だったが、帰宅しても、敢えてこちらからは何も触れず、普段通りの会話を続けていた。
あまり意識しているとは思われたくなかった。
妻「あ、そういれば、撮影明日だって」
私「明日!?随分急だね・・。そういえば名刺の人からメール来てて、免許証のコピー添付されてたよ。ちゃんと本名だった」
妻「じゃあ安心だね」
私「とりあえずはね。場所は?」
妻「○○駅だって。□□□(若者向け商業施設)で撮るみたい」
私「そっか。何かあったらすぐ電話できるように携帯ポケットにいれといてね」
妻「そうする~」
翌朝、私が出勤のため起床すると、既に妻も外出の準備を進めていた。
私「もう出るの?□□□とか、開くの10時ぐらいなんじゃないの」
妻「そうだけど、打ち合わせとかするみたい」
私「そのスカートで撮るの?」
妻が穿いているのは、普段からよく穿いているヒザ下くらいのスカートでした。
妻「・・えーと、これじゃなくて、向こうで用意してるみたい」
私「そうなんだ・・。それじゃあ、気をつけて」
妻「うん、直樹もね」
普段はうっすらとしか化粧をしない妻だが、今日は頬のチークがやけに濃く見えた。
まあ、一応仕事なんだし、それぐらいは、当然か・・。
出勤後も、頭は撮影の事でいっぱいだった。
お昼前・・・もう妻はミニスカートで買い物を始めているんだろう。一体どんなパンツを履いていったのか?
お昼過ぎ・・撮影は終わったんだろうか。終わったらメールを送るよう言っておけば良かった・・。
夕方・・・・やはり、そもそも怪しすぎる話ではなかったか?何も連絡はない。妻は無事なのか?
定時ダッシュで会社を出ると、すぐに妻に電話を掛けた。いつも通りの声色の妻が出たので、まずは一安心。
私「もしもし、今から帰るよ」
妻「はーいお疲れ様~」
私「そっちもお疲れ様。大丈夫だった?」
妻「超楽ちんだったよw」
私「そっか!それなら良かったよ。それじゃーね」
妻「はーい」
イメージビデオという認識とは言え、人生初の性的なビデオの撮影。気落ちしているんじゃないかという懸念もあったが、
良いことが有った日のテンションといった感じで、何も問題はなさそうだ。
帰宅してからも、「普通に買い物しただけだったよ」「ミニスカートなんて久しぶりだから何か恥ずかしかった」等々、
妻から積極的に報告があった。「変なことされなかった?」と聞いてもみたが、「本当何も無し!ミニスカで買い物ってだけ!」の返答。
そこまで何もないと、安心を通り越して、私としては肩透かしをくらったような思いもあった。
まあでもそれで2万円も貰えたのであれば、本当に良い小遣い稼ぎだ。
私「次とか誘われなかったの?」
妻「あー・・。何か、また機会があれば連絡するとか言ってたけど、しばらくは無いかな」
私「次も同じようなこと?」
妻「色々撮ってるみたいで、やっぱりもっと過激なのもあるみたいだから・・。今回ぐらいなら良いんだけど、それ以上はね」
私「そうだね」
こうして妻の初撮影は無事終了した。
あとは相田さんにもらうビデオを確認するのみ。
2日後、とうとう相田さんからメールがあった。
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