【2004 2/27】
到底納得などしていないが、現実は避けて通れないらしい。 どんな手段でも岡田と悦子を引き離そうとすれば、俺は殺人犯か邪鬼に心を晒さないといけない。
これ以拗らせて、純也と健司の学校(の手続き)を遅らせるわけにはいかない。 結論は出ているんだし、。 ああ、俺には、生る意味がそれしかない。
(俺と健司が、父の生き甲斐だったか・・・重いな・・)
【2004 2/28】
『月に一度、抱かせろ!・・・其が条件だ!』
まるで息の根を止められた男の云う言葉か?・・・・
子どもも他も全部含めて、岡田に総て承諾させるために呼びつけた。 あとで知らぬ存ぜずと云うのは筋違いだと徹す。 二人並んで首を垂れた姿は、言う事を聞かず雷親父に説教されるまるで大きな子どもだ。 悦子が岡田の手を握って、俺の雷の過ぎるのを待っている。・・勝手に怒っていやがる・・真顔のくせした岡田がにこやかに見つめ返して、そう思っているに違いない。
(大人の感情の縺れ、俺と健司が生まれたのは偶然か?) 私自身の存在すら否定され鉦ねない文字が並んでいる。
「馬鹿じゃない?離婚するのに・・ねぇ」 俺の事をチラッと見て(まだ夫と言う!?)という嫌悪感有り有りな態度で、岡田が怒らない様に、それとも悦子が自分の怒りを抑えるのに、岡田の手をぎゅっと握っている。
「他は仕方無い、わたしが、、・・・でも其はイヤ!」
(母が、[わたしが悪い]と言いかけた?)
(別れれば、夫婦で無くなる) 文字の上では苦しまず理解出来る。 でも(肉体関係は、) 生々し過ぎて理解に苦しむ。
「分かった! その代わり養育費は出さん! お前の子だ!」
沈黙に徹していた岡田が、俺を睨みつけて言いやがった。
はははっ、悦子の(なっ!)と言う顔が忘れられない。
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