【2004 2/2】
悦子に頼まれたのか?また、じいさんばあさんが来た。まだまだ思案中だって、つっぱねたけど。岡田の事をよく知ってるみたいな口振りだったのは気のせいなんかじゃないな。
休日なのに少しも休めなかった。田舎のじいさんばあさんが来ても、純也や健司の事は何の解決も出来ないのに。自分の娘が可愛のはわかるが。来るなら前もって知らせてほしい。親子共々配慮のかけらもない。はぁ・・・・・胃が痛い。
【2001 2/9】
離婚の話で少し進展があった。じいさんばあさんと悦子があらわれて親権を譲ると言ってきた。あれ程ぐずってたのにどうゆう心境の変化だろう?と思って訳を聞いて納得した。要するに自分の浮気で離婚する事を言わないでって事。子供に知られて嫌われるのが相当怖いそうだ。前に岡田と2人で、「私たちの真剣な想いを聞けば子供たちなら分かってくれるって」言ってませんでしたか?と聞いたら、『ちゃんと話はします。ただ、時間が欲しいだけです」だと。俺には理解できないよ。たんにほとぼりが冷めるのを待つだけじゃないか。そんな事で子供たちが納得するとは思えないけど。
その申し出は受けるつもりだ。ずるずると長引いて裁判覚悟でいたから渡りに船だ。それに元々離婚理由を子供たちに言うつもりもなかった。あんな事したって子供にとっては大切な母親だ。彼らの事を本当に思っているのはわかるから。だけど、ただ納得するのはしゃくに障る。だから「今は返事できない。俺は子供たちに話して彼らに決めてもらおうと思っている。ただ、子供たちにとって、両方にとっても一番いい方法を取りたいとは思う」と意地悪な言い方をした。いいよな?これ位は。今までさんざ馬鹿にされて来たんだ。ささやかな復讐だ。
ただ、泣きながら『よろしくお願いします』と言われた時にはホッとした。彼女が少しだけ俺の知っている人間でいてくれたから。
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