日記の続きを見た。【もう別れるしか無いのか?仮面夫婦でもあいつの影が消える分けじゃない。仕事で旅行へ行くとか研修で外泊だと言うときは大抵は嘘だ。あいつの処だ。
・・あいつと言うのは義父の事か・。
・・母は確かに外泊が多かった・。
「お父さんがちゃんとしないからよ・」母の口癖だった・。
高卒でメーカー勤務。それでも認められて「組長になった」と聞いた。交代制で母と弟と3人の食事が当たり前だった。父はいつも無理して頑張っている姿ばかりだった。休日出勤も多かった。
「・・勉強しなかったからよ・」
休みの日予定が母と弟の3人で過ごす方は多かった。「・出(出勤し)ても出なくても変わらないのに・」
母は保険の外交員で今も「顧客」と呼べる男性が居るのは知っている。
「今月は何時が暇なの?」引き落としにせず現金払いの顧客には毎月顔を合わせないとならず「うっとぉしい・ジジイのくせに・」
母の仕事もたいへんだなぁと小さい頃は思っていた。羽振りの良い顧客とはよく飲みにいって真っ赤な顔をして帰って来た。父が迎えに行く事も度々あった。
「飲めないくせに・」
「お父さんさんよりまし・」
玄関先まで響く声が聞こえていた。
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