それから少し時間が空くのですが
その間も僕はユウさんに近況報告を聞いたりしたのですが
カナがあの日の事を後悔しているらしくラインや遊びに誘っても素っ気ないとのことでした。
次そういうチャンスがあれば音声録画をしてもらうためにボイスレコーダーも用意していたのですが
使うことないかなと楽観的に考えていました。
カナがユウさんに体を許してから興奮以上に心まで取られたらどうしようと
心配していたので素っ気ないというカナにホッとしていました。
実際僕たち二人の夜の生活も今まで通りありましたし
演技かは分からないですが感じてくれていました。
物足りなさとかあるのかもと心配はしていましたが
今までと変わりないカナの姿に安心しきっていました。
しかし、それから1か月程経ったころからかカナに変化がありました。
今まで普通に応じてくれていたSEXを生理中だから、体調が悪くてと断ることが多くなってました。
生理などでSEXをしていない期間が長くなるのは多々あるので普段なら心配しないのですが
ユウさんとのこともあったので凄く不安な気持ちでいっぱいでした。
自分の記憶を辿ってみると2週間以上カナとはSEXをしていませんでした。
心配し過ぎだとは思ったのですがユウさんにラインを送ることにしました。
『最近、カナと何かあった?』
と送ると
『もう気づいちゃいましたか。』
と短い返事が返ってきたのです。
ドキッとしました。
僕はすぐに
『何があったかちゃんと話してほしい』
そういうとユウさんは直接会っての方がいいと思うと
後日近くのカフェで落ち合うことになりました。
その日は仕事だったのですがどうしても気になり有休をとりました。
「コウタさんお久しぶりです。」
相変わらずの好青年でした。
「あぁ」
僕は短くそう答えると早速本題をぶつけてみた。
「カナとなにかあったのか?」
真剣に聞く僕に対しユウさんは少しほくそ笑んでるようでした。
「あぁ…気づいちゃったのなら仕方ないですよね。なんで気づいたんですか?」
そう聞くユウさんに
「最近SEXを拒まれることが多くなって…」
そういうと
「あっ!それだけですか。」
と驚いたような表情になり
「なら他は何も気づいてい無さそうですね。」
他?他にも何かあるのか?
と頭に血が上るのを感じました。
「そう怒らないでください。きっとこれで許してくれる気になると思うので。」
そういうとポケットからボイスレコーダーを取り出しました
「それって…」
僕が言いかけると
「撮ってほしいって言ってたじゃないですか。」
と相変わらず笑顔で答えていた。
僕が何も言えないでいると
「受け取ってください。」
そう言ってボイスレコーダーを渡されました。
「僕用事があるのでもう行きますけどそれあんまり外で聞かない方がいいですよ。
とは言っても気になるでしょうし漫画喫茶とかをオススメします。
今日仕事と言って家出てるでしょ?」
「なんでそんなことまで…」
「カナさんに聞いたに決まってるじゃないですか」
そういうとユウさんはカフェを出ていきました。
僕は急いで会計を済ますと漫画喫茶に駆け込みました。
まさかあんなにも普通だったカナがあれからもユウさんと会っていたのか?
信じられない気持ちとどんなことをしていたのかという期待が混在していました。
個室に入ると急いでイヤホンをつけ再生しました。
少しノイズが入ったりこもっていたりしたので聞き取りにくいところはありましたが
問題なく聴ける範囲のモノでした。
※元投稿はこちら >>