兼子さんから連絡を貰い、私は仕事帰りに兼子さんと落ち合って飲みに行くことになりました。
今回は妻には内緒です。
私と兼子さんがコンタクトを取っていることを知れば、妻は間違いなく警戒するでしょう。
妻を兼子さんが堕としてから、兼子さんとメール以外で直接会うのは初めてでした。
私は少し緊張しながら兼子さんと話をしました。
「美代ちゃん変わった様子ないですか?」兼子さんが聞きました。私は特に変わった様子はないと答えました。
「やっぱりなー。女の方が浮気隠すのうまいですよね~。俺の方が嫁にバレないかドキドキですよ」
私は兼子さんに訊きたかったことを尋ねました。
まず、これまで浮気の片鱗もなく、真面目に主婦をしていた妻をなぜ、「家飲み」のあの程度の会話だけで惹きつけることができたのか?いくら兼子さんがイケメン風だからとはいえ、私には不思議だったのです。
兼子さんは言いました。
人妻、特に主婦っていうのは、なかなか普段、女として扱われることは少ない。だから、褒めるんです。メールの中でも何かあるたびに相手を褒める。
今日のマンションの役員会で着てた服オシャレですね、とか、とにかく褒める。
あとは自分のことを、できるだけ家庭のことに触れないようにしながら相手に知らせる。そして、相手の警戒を解く。
出会い系とか、自分からヤりたい、と露骨にアピールする人妻は基本的に少数。そんな人妻にはシモから入るように恋愛感情を抱かせるように、優しく、独身時代の時のようにセックス以外の話題を話したり、行動をする。
だから、兼子さんは妻が行ったことのないゴルフの打ちっぱなしに連れて行ったり、オシャレなレストランにランチに連れて行ったそうです。
そして、機会を見て、自分が妻のことを好きになってしまったと打ち明けたとのこと。でも、自分も妻も家庭があって、そんなことは許されないよね、許されないけど、気持ちを抑えきれなくなってるんだよね、と兼子さんは妻に言ったそうです。
もちろん、妻もそんなことはダメだと答えたようです。
しかし、そんな会話を時折交わしながら、ある日、2人で車に乗っている時に、兼子さんがまた思いを打ち明け、見つめ合って妻にキスをしようとすると…妻はもう抵抗しなかったようです。
それが、今からラブホに行くというメールを私がもらったその日でした。
兼子さんはかなりそのあたりの女心を操る術に長けているようでした。
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