やがて妻と兼子さんは台所で2人で洗い物を始めました。
私は寝た振りをしながら、いつ兼子さんが妻を口説き始めるのかとドキドキしながら聞き耳を立てていました。
しかし、兼子さんは一向に核心的な話をしません。
学生時代のバスケの話や、趣味のゴルフや車やグルメの話ばかりでした。
そうこうしているうちに、子供たちがリビングにやってきて、時刻もいい時間になり、飲み会はお開きとなりました。
私は少し拍子抜けした気分でした。兼子さんは全然妻を口説かなかったから当然です。
後日、兼子さんに会ってそのことを聞くと、兼子さんは「あれで十分です」と言いました。
「あとはメールで大丈夫ですよ」
私は半信半疑で兼子さんの言葉を聞いていました…。
その日から確かに妻の携帯に入るメールの頻度が増えた気がしました。
妻のメールをチェックすることはなかったので、それが兼子さんのメールかどうかもわかりませんでした。
妻の様子にも変わったところはありませんでした。
ただ、以前より妻が私に話しかけてくることが増えたような、そっけなかった妻が私に優しくなったような、そんな気はしてました。
「家飲み」の日から2ヶ月ぐらい過ぎた頃。
私も兼子さんはその後なにもアクションを起こしていないのかと、私も少し気を揉んでいました。兼子さんともしょっちゅう顔を合わしてるわけではないので尚更です。
そんな時、兼子さんからメールが入りました。
私が仕事をしていた平日の日中です。
[今から美代ちゃんとゴルフの打ちっぱなしに行ってきます]
メールにはそう書いてありました。
ゴルフの打ちっぱなし?
私にはよくわかりませんでした。しかし、妻と兼子さんは平日にこっそり打ちっぱなしに行くぐらい仲がよくなっているようです。
その日の夜、帰宅した私に、妻は兼子さんと行ったゴルフの打ちっぱなしの話はひとつもしませんでした。
兼子さんのメールによると、打ちっぱなしに行ったあと、2人は一緒にランチもしていたようです。
それから一週間後。
話は急展開しました。
やはり、平日の昼間に突然兼子さんからメールが来たのです。
メールには
[美代ちゃんがOKしたので、今からホテルでエッチしてこようと思います。いいですか?]
私は驚きました。
自分から頼んだこととはいえ、まさかの展開です。
私はメールで、本当に妻がOKしたのか?本当にエッチするのかを確認しました。
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