(続きです)
そんなある日、いつものように大きなご自宅に呼ばれた時に舞さんが珍しく言いにくそうに「ひとみ、話があるんだけど」と言ってきます
何も知らない私が「何ですか?」と言うと舞さんは躊躇いながら「旦那がさ、ひとみと私が絡んでるのを見学したいって言うのよ」と言うのです
私はびっくりしました
見学?
ご主人は穏やかそうな五十代くらいの方で、私と舞さんとの関係には無関心だというのを信じてしまっていましたから
「見学ですか…それは…ちょっと…」私は何と答えていいのか分かりませんでした
別に男の人が怖いわけではありませんでしたが、舞さんのご主人は知っている方でしたから、何となく知り合いの男性に私の裸や乱れている姿を見られるのは抵抗があったのです
しかし、ここは舞さんだけでなく、ご主人のご自宅でもあり、私が舞さんに抱かれているのはご夫婦お二人の寝室です
お二人のベッドで汗まみれで快感に溺れてシーツを汚したりしてるのは私です
そんなこともあり私は迷いました
「旦那も前からひとみを気に入っててひとみの大ファンだからさ、純粋に見たいんだって」舞さんは抜け目なく私の幼稚な虚栄心をくすぐります
「あと旦那は緊縛師なのね」キンバクシ?舞さんは聞き慣れないワードを出しました
「それは何でしょう?」
「ほら、SMとかでさ、女体を色んな形で縛るじゃない。あれのプロでもあるのよ」
私はさらに驚きました
そんな写真は密かに見た事はありますし、世の中にはそんなプロフェッショナルの方がいると聞いた事もありました
しかし身近にそんな方がいるなんて
「でさ、ひとみが嫌じゃなかったら、少しだけ縛らせて欲しいんだって、で、緊縛されて動けないひとみを私が抱くところを見たいんだってさ。どう?」舞さんの提案は驚くべきものでした
「少し…考えていいですか」私はさらに迷いました
そんなことをされてしまったら…私はどうなってしまうのか
しかし私の好奇心と倒錯を好む淫らな心が蠢きます
「旦那はひとみみたいな清楚な美人の若い身体を縛れたら他には何もいらないって言ってるよ」舞さんはさらに誘惑します
密かに容姿に自身のある私の愚かな虚栄心も舞さんは簡単に見抜いていました
それに私にはご主人の寛容さに甘えてご夫婦のお宅のシャワーや寝室を自由に使っている引け目もあります
私は迷いに迷いましたが最終的には承知しました
しかし私はハッキリと言及されなかったにも関わらず、ご主人は私を縛るだけで後は見学だけだと
後は何もせずに私と舞さんのセックスを見ているだけだと決めつけてしまっていたのでした
私の愚かな決めつけは、その後すぐに私自身の身体に返ってくるのでした
そしてその過ちのせいで、無限地獄のような悦楽の泥沼の底に沈んでいくとはその時は思いもしませんでした
(続きます)
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