デートの待ち合わせ場所は、二つ隣の駅にした
ストーカーの件もあるし、誰が見ているかわからない
車は海岸線をひた走る
9月の海は少し寂しいが、澄んだ空気の影響でとても綺麗だった
窓を少し開けて車を走らせる
「良い香り~」ミサちゃんもご機嫌だった
人影のない浜辺に車を停めた
防波堤に並んで座り、海を眺めた
「食べログ」はホントに便利で、美味しいパスタを提供する店へ
幸いにも客はまばら、海が見える席へ案内された
ランチセットとデザートを注文し、二人で交換しながら堪能した
また、浜辺に戻り
砂浜を二人で手を繋いでしばらく歩いた
ミサちゃんの白いブラウスが眩しく見えた
俺は我慢できなくなり、ミサちゃんを抱き寄せ軽くキスした
雰囲気が急に一変した
やめときゃ良かった
こりゃーダメだなぁ
ミサちゃんはスマホを触ってるし
俺は車を走らせ、帰路へ
その時、俺のLINEに着信
「あなたのこと好きです」短い文面だった
俺は、びっくりした車を停めて
「なんでー???」と聞いてしまった
「アパートに突然行って、怖くて仕方ない私を中に入れてくれて 外に出てしばらく見回りしてくれて
心細い私を泊めてくれて 下心ある人なら何だってできたハズなのに、そっとしておいてくれた」
「私は怯えていたけど、安心して朝を迎えることができた こんなことできる人は私は知らない」
「そんなの困った人いたら、助けるだろ?ましてや可愛い子なら、なおさらだよ!」
「そういうことサラッと言うから、グサっときちゃうのーー!」
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