長年サイトを利用し、過去に何度か会う機会があった私ですが、事前の面談は初めてのことで多少の緊張と、時間をかけて選考し事前面談までするという行為に、このご主人の本気度が窺われ、まるで遠足前の子供のように、年甲斐もなくウキウキとして週末が待ち遠しい気持ちで仕事をしておりました。
待ち合わせ場所の量販店は、地元で1件しか無い大型の量販店で、私も毎週末には食材の買い出しに利用しており、入ったことは無いもののフードコート内の喫茶スペースには迷わず行ける場所でした。
そして迎えた日曜日、約束した時間の午前11時に喫茶スペースへ行きました。
その喫茶スペースは、注文カウンターで購入した飲み物を持って、空いている席に座るという感じで、ホットコーヒーをトレイごと持って、割と周囲の席から離れた4人掛けの席について、コーヒーを一口飲んで落ち着いた後、着いたことを知らせるメールを打ち、更に私の服装と大体の席のレイアウトを知らせました。
ご主人は、あらかじめ来ていて利用客を観察していたらしく、1分も経たずに『今行きます』と返信が来ました。
程なく私同様にコーヒーを乗せたトレイを持った男性が私の席に来て、私のサイトネームを言って確認をした後、対面する形で座りました。
互いに初対面の挨拶を交わしご主人を見やると、歳の頃は40代後半、極普通の人という感じでした。因みにその時の私は51歳でした。
そして会話が始まりました。
ご主人からは改めて私の性癖や経験などを聞かれ、私からもご主人や奥様の性癖や書き込み内容の確認などをしました。
最後にご主人から
・何人かと事前面談の約束をしたが、今のところ実際に面談出来たのは私ひとりであること
・今も数名とのやり取りがあり、この面談で決まりと思わないようにとのこと
・いきなり書き込みのプレイをするのでは無く、そこに至るまで何パターンかのエロのプロセスを踏むので最後まで付き合える方を希望していること
・奥様とのプレイは最後であり、それまでのエロプロセスはご主人のみのやり取りになること
でした。
私は、それら全てに了解しました。
『では後ほど…今後のご連絡をお待ちしています』
と言いご主人と一緒に席を立ち、連れ立ってスペースの出口へ向かうと、別れ際にご主人が
『今日会って見て、かなり気持ちが貴方に傾いていますので、気長にお待ちください。これは家に帰ってから開けてみて下さい』と言われ小さな紙袋を手渡されました。
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