イオンは、一人暮らしの僕にとって会社が休みの日には、特に用事もないし彼女もいないし
ブラブラと過ごすにはいい場所なんです。ワンルームの近くの駅裏からシャトルバスが
出ているのでなんとなくそれに乗りますね。すぐ隣には
ス-パ-銭湯があり、そこでのんびりと過ごしたりします。
その日もイオンでブラブラとしてエスカレ-タで下へ行くときに
上がりのエスカレーターから、鳴沢さんが上がってきました。
双方同時にすぐにわかり、ぼくは鳴沢さんの突然の出会いにドキドキして
会釈しました。鳴沢さんは「高橋さん お休み?」って愛嬌のある顔をしてくれました。
ロングスカ-トが似合っています。まだなにか言おうとしていたので
僕は、「そこに行きます」って言って鳴沢さんも元へ急いでいくと
「こんにちは、そんなに急ぐと転ぶよ」っを口に手を当てて
小声で笑ってくれました。僕もちょっと照れながら
笑っていまったのです。「あの、鳴沢さん お昼を食べようとしていたんですけども
一緒にたべませんか?」僕は思い切ってダメ元で勇気をだして
聞いてみました。「はい、食べましょうか?わたしも食べようと思っていたところなんですよ」
心の中では、ガッツポ-ズです。レストラン街へ一緒に並んで歩くときに
「きっと他の人からは、夫婦か恋人に見られているかなあ」ってなことを
思っていたのです。ステ-キハウスのお店に入り、向かい合わせに座り
鳴沢さんをみると、お化粧をしているし、なによりもとても
かわいいんです。そこで、いろいろと話しをしました。
鳴沢さんは8歳の男の子がいて、旦那さんはサラリ-マンで毎日、帰りが遅いとのこと、
コンビニの店員になる前は宅配ドライバ-をしていたっていました
時間に追われながらの仕事が好きだったと言っていました。
鳴沢さんは、僕が夜勤帰りでお店に入りレジのところへいくと
「お仕事、お疲れ様です」って言ってくれるのがとても
嬉しく、やさしい性格も 好きになっていたのです。後ろ向きになっているときには
大きなお尻をつい見てしまっています。他の男性客も見ています。
鳴沢さんは、マイカ-で来ていました。お店をでるときに「高橋さん、送っていきましょうか?」僕は
思いがけない言葉に、ちょっと間をおいてから、「はい、お願いします」
というと鳴沢さんは、うれしそうにニッコリしてくれました。駐車所へ向かうときに
向こうから二人並んで歩いてくる人がいたので、避けようと
したときに鳴沢さんの腕に密着してしましました。
でも、鳴沢さんはそのままの姿勢でいてくれるのです。
ぼくは、「鳴沢さん~」って思いながらも、思い切って手を握ってしまいました。
そして、すぐに直ぐに離したのです。横顔をみると、なにも無かったかのように
澄んだ目をして前を向いて歩いています。でも、ちょっとだけ微笑んでいました。
そして地下の駐車場へ行くと鳴沢さんに似た、かわいらしい軽自動車が止まっていました。
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