会話から察するに、田中さんはエッチ系の行為は好きではなく、旦那とは家庭内別居状態だった。
身持ちが堅そうな印象だったので、手を出すなどとは考えた事もなかった。
そして、ついに4年目の夏に俺は田中さんと急接近した。
すでに仲が良かった俺は、他のパートの奥さんがそう呼ぶように、田中さんを下の名前(以下:ちえみちゃん)で呼ぶようになっていた。
ちえみちゃんとの作業は相変わらず楽しかったが、不可抗力を装って時々作業中に手を触れる程度だった。
そんなある日、ちえみちゃんが浮かない顔をしていた。
「どうしたの?」
「何年かぶりに虫歯になっちゃった」
「虫歯うつされたんじゃないの?キスでうつるらしいよ?」
「そんなこともうずっとしてないよ!」
と、ちょっぴりHな会話をしていたが、ここで冗談ぽく
「じゃあ虫歯治ったらチューしようね!」
と笑って話していた。
もちろん俺は本気だった。
そして数日後にちえみちゃんの虫歯が完治したのを確認して、
「約束だからチューしますよ!」
と、何度か冗談を言っていたが、誰もいない時に不意にほっぺにキスしてみた。
ちえみちゃんは顔を真っ赤にして本気で照れていた。
無茶苦茶可愛かった。
「ホントはずっと好きだったんすよ・・・」
「ん、あ、うん、ありがとう。私も好きだよ」
と、思春期かってぐらい、お互いドキドキしながらそのあとも会話していた。
その後、俺とちえみちゃんは奥の倉庫に入る作業があったので、完全に人目に付かないところでちえみちゃんの腕をグイッと引っ張り、唇に軽くキスしたのだ。
最初はびっくりしていたが、「も~!」と、頬を染めて冗談の延長っぽく俺の腕を叩いたりしてた。
本気で可愛かったので、そのあとも何度かキスした。
「もぅ・・・仕事しなきゃだめでしょ~!」
と、その度に可愛く抵抗して、優しく怒ってくれた。
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