昼食を摂った後は、午前中に立てたプラン通り、ホテルのスパにマッサージに行くことにしました。結局、朝からまたも三回のセックスとビーチ遊びで、二人とも心地良い疲労感に包まれていたので、マッサージは丁度良いアクティビティでした。
あまりひと気は無かったものの、一応、アロママッサージ80分で予約を入れてあります。
サロンに着くと、マネージャーのようなテキパキとした女性に案内され、部屋に通されました。
ラグジュアリーな広々とした個室の中央に2台のマッサージ台が並んでいます。
二人で部屋の中を見回していると、少し経ってからドアが開いて、二人のマッサージ嬢が入ってきました。
あ……
そうです。一人はあの、私たちのセックスを覗いていた女の子でした。向こうも気づいたらしく、照れたようにワイをして頭を下げます。良く見ると、二人ともまだ若くてとても可愛らしい子です。私たちは彼女たちに促されて、服を脱ぎ始めました。
「ねえ、これってやっぱり全裸なのかな?」
ゆうみが下着に手を掛けたところで、少し恥ずかしそうに聞いてきます。
「うん、アロママッサージだからね。オイルで服が汚れちゃう」
「これ、下着みたいなのあるけど着けるのかな?」
「それは自由だけど、着けると結構ウザいと思うよ」
「そっか、分かった」
ゆうみは意を決すると、下着を脱ぎました。もっとも、こちらの恥ずかしさはどこ吹く風、マッサージ嬢たちは慣れた感じで準備を進めていきます。どうやら私の担当はあの子のようです。彼女は全裸になった私に、マッサージ台の上にうつ伏せで寝るようにジェスチャーを交えて指示しました。
嬢がまずはオイルをつけずに、身体全体を軽く揉み解すと、背中からオイルを垂らして、いよいよアロママッサージが始まります。
正直、タイ古式マッサージは嬢によってはひたすら痛いだけで、外れも多く、あまり良い印象が無いのですが、オイルマッサージは、どちらかというとオイルを塗り込むように解していくので、古式マッサージほど当たり外れが大きくなく、どんな嬢でもそれなりに気持ち良いです。
なので、今回もアロママッサージを選択したのですが、さすがは高級リゾートホテルのマッサージ嬢、絶妙な力加減で、町のマッサージ屋と比べてとても気持ちが良いです。
「サバイ・マイ?(気持ちいいですか?)」
「サバイ・マック・マー・カップ(すごく気持ちいいです)」
「コップン・カー(ありがとうございます)」
嬢が嬉しそうに返答します。
「ゆうみさん、どう?気持ちいい?」
「うん、すごく気持ちいい……。この島は天国ね……」
彼女もまた、トロンとした表情で嬢のマッサージに身を委ねています。
首、肩、背中、そして腰。嬢の巧みな施術に、旅の疲れが解されていきます。上半身の施術が終わると、次は足腰に移ります。足裏は疲れているせいか、少し痛いくらいが、ちょうど気持ちが良く、そしてふくらはぎは、重心が掛かっている利き足のせいか、少し痛みます。
「ジェップ・マイ?(痛いですか?)」
「ニッノイ(少し)。ノー・プロブレム」
現地語と英語チャンポンの会話に、隣でゆうみさんがクスクス笑っていて、私は彼女に笑みで返します。やがて、嬢のマッサージが太腿に移行しました。二人とも、進度は同じです。
太腿では痛みを感じることも無く、程よい力加減。施術部位が徐々に上に上がって来て、そして、内腿の付け根当たりに指が移ります。そして……
え?
一瞬、嬢の指が睾丸の付け根を這った気がしました。
刹那の快感に、少しペニスが反応します。町の普通のマッサージ屋では良くあることで、嬢がわざと刺激し、最後にヌキ、または本番に誘って、お小遣いをせびるテクニック。
ですが、ここは教育の行き届いた高級リゾートホテルで、かつ、こちらはカップルです。多分、何かの間違いだろう、と思い、仰向けになった時にゆうみさんに勃起を見られないように、必死に鎮めます。ですが、勘違いではありませんでした。
嬢の指は明らかに内腿の付け根を執拗に押しながら、そして私の玉筋を這い、そしてアヌスへと抜けていきます。その絶妙なテクニックに、これでは鎮めることなどできるはずもありません。
やばい、こんなところ、ゆうみさんに見られたら……! 何とか止めさせなくては、と思いつつも、快感に流され、拒むことが出来ません。途方に暮れていると、
「んんっ……、あはぁ……」
という悩ましい声が聞こえてきました。まさか、と思って横を見ると、ゆうみさんもまた、嬢に同じように股間を攻められ、腰を浮かしていました。
「やっ、なんで……、あっ……」
ゆうみさんの嬢と目が合い、彼女がニッコリと微笑みます。完全に確信犯です。私は観念すると、流れに身を任せることにしました。恐らく、私の嬢が、ゆうみさんと私の情熱的なセックスのことを話し、それではと示し合わせたのかもしれません。
「あっ、あっ、あんっ、えいじっ、あっ」
ゆうみさんが救いを求めてきますが、こっちも嬢の攻めを堪えるのに必死でした。
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