お互いの身体を洗ってシャワーを浴びるとキョウコさんが
『先にベッドで待ってて。電気は消しておいてね』
と言ってバスルームを出された。ラブホと違ってバスタブだけの狭い風呂ではこれ以上は難しいと思い俺は素直に先に出て部屋を暗くしてベッドに転がったのがいけなかった。そこからいつのまにか寝てしまった。
喉の渇きで目を覚ますと外は薄っすら白けていた。隣でキョウコさんはシーツをかぶって寝ている。俺は酒に弱く、飲むといつも良いところで寝てしまう。この時もやっとキョウコさんを抱く事が出来たのに、再会するまでの間に妄想した数々のエロい事はほとんど何も出来なかった。俺はそーっとベッドから降りて冷蔵庫から水を出しゴクゴク飲んだ。
(このまま寝てるとこ襲うって訳にもいかないよなぁ)
と思いながらキョウコさんの寝顔を覗き込んだ。暗くてはっきりとは見えないがスッピンの寝顔も綺麗だった。この頃はまだ美魔女なんて呼び方なかったと思うがキョウコさんは間違いなくトップクラスの美魔女だった。俺は悩んだ挙句このままそっと帰る事にした。そろそろ電車も動き出す時間だった。俺はメモを残してホテルを後にした。
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