店内の曲がスローなバラードに変わるとチークダンスが始まった。
『ケンちゃん、コッチ来て。』
キョウコさんは俺を引っ張り出した。ピッタリと身体を寄せて潤んだ瞳で俺の目をじっと見つめてきた。うっすら汗ばんで漂う甘い香りと今すぐにでもしゃぶり付きたくなる唇に俺はズボンを膨らませた。
『当たってるわ。ケンちゃんの』
『当たってるんじゃないよ。押し付けてるの』
『私無理なお願いして、怒ってる?』
『まさか?怒ってないよ。キョウコさんのお願いなら何でもするって言ったでしょ。それにどうせ暇だし、1人でいてもロクな事しないからちょうど良いよ』
『ありがとう。ちゃんとお礼はするから』
『いいんだ。お礼なんて。キョウコさんといられるだけで』
『じゃぁ、今日はケンちゃんと一緒にいるわ』
『本当?大丈夫なの?』
『大丈夫。最初からそのつもりだもの』
俺は興奮した。もちろんこのまま帰るつもりは無かったが、こちらから誘う前にキョウコさんから誘ってきた。
『そろそろでましょう。私もう…』
『もう?どうしたの?』
俺はわざと聞き返した。キョウコさんは潤んだ瞳で
『欲しいわ。ケンちゃんが』
と言って下を向いた。
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