山の中の我々以外誰もいないテニスコート。
硬くなった愚息を押し付けられた美由紀は、【えっ、何か当たってるよ!】
『ごめんよ、節操のない息子が…』そう言って笑うと、【私は、そんな軽い女じゃないからね!】と一応怒る美由紀。
でも、俺は確信している。
二人きりと分かっていてプライベートテニスに付いてくる美由紀。
そして、いつものサークルテニスでは必ず着けている【結婚指輪】を今はしていない。
何かを期待しているのは確かだ。
しかし、女を落とすには口実を作ってやらないといけない。
レッスンしながら何種類かの【口実】を模索する。
プライドが高そうな美由紀は、ご主人にかなり不満を持っているみたいだ。
それはサークルテニス時に情報は仕入れてある。
テニスが終わり帰路についた。
車の中で美由紀の気持ちを高揚させようと、口任せに『ヨイショ』する。
そして、『美由紀さんのご主人が羨ましい』を連呼する。
すると突然美由紀が、【実は・・】とご主人の愚痴を言い出した。
俺は暫く黙って聞いていたが、『そんな事言って、ホントはラブラブなんでしょ!』と言うと、美由紀は語気を荒げて【違う!】と言い放った。
俺はすかさず路肩に車を停め、『ごめん! こんなに素敵な美由紀さんを悲しませるなんて!』そう言って手を握り見つめ合った。
美由紀の瞳が潤んでいて、たまらず抱き締めキスした。
そして、この先のラブホ目指して車を走らせた。
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