悶々としながら数日が経過したある日のこと。
職場ですれ違いざま、恭子からメモを渡されて人影のない倉庫裏に呼び出された。
「やっぱり俺さんと会いたいの」
「俺もだ」
「来週から産休なの、でこの日だったら頑張って時間作る」
「わかった。俺もなんとかする」
待ち合わせの時間を決めて再び心の中でガッツポーズする俺。
さてその日までは不安ばかり。
産休に入ってしまって顔も見られないし、そうなるとなにせ今と違って連絡する手段がほぼない。
郊外のショッピングセンターの駐車場で待ち合わせたんだが、恭子が来た時はホント嬉しかった。
「またデートしてくれてありがとう」
「やっぱり会いたくて、あれを最後にしたくなくて」
助手席で潤んだ瞳で見つめる恭子。
俺はそのまま何も言わずにラブホへと車を走らせた。
恭子の肩を抱いてホテルの部屋に入った。恭子も何も言わずに身体を預けてきていた。
ホテルの部屋に入って扉を閉めるなり恭子を抱き寄せた。
斜めからおなかを避けて抱きしめながら、身長差があるので頭を少し下げてキス。
最初は下唇だけ、次に上唇だけ、恭子のやや厚ぼったい唇を挟むようにそして次第に力を入れて吸い上げた。
次第に俺の舌は恭子の舌を求めていく。
恭子の口の中からミントの香りが漂った。
十分に唾液を交換したあと唇を離した。
「シャワーは?」
「来る前に入ってきた」
「じゃあ俺はシャワー浴びてくるからベッド行って待ってて」
そう言って風呂場へ行ってそそくさとシャワーを浴びた。
バスタオルを腰にまき、ベットに戻ると部屋の電気は消され薄暗く、恭子は布団の中にいた。
恭子はすでに服を脱いではいたが、キャミソール、ブラ、パンティは身につけていた。腹帯はつけていなかった。
部屋の入り口のみの明かりだったので、部屋を少し明るくした。
明るくするのはかなり嫌がったが、恭子の顔を見たいと押し切った。
バスタオルを脱いで恭子の横に体を滑り込ませ、左手を京子の背中に回して再び唇を求め合った。
「なんで脱いでないの?」
「えっ、だって恥ずかしいもの」
「脱がす楽しみを残してくれてた?」
「俺さんのバカ、エッチ」
「いやエッチだけど、そのエッチとホテル来てるよ。で、ホテルは旦那とよく来た?」
「いや、初めて、恥ずかし」
「結婚前とか普通来ない?」
「結婚前はしてないもん」
「結婚してから初めてしたの?」
「そう」
「旦那求めてこなかった?」
「すごくしたがったけど、許さなかった」
「よく喧嘩にならなかったね」
「なったけど・・」
同僚の女の子から聞いた通りで、当時としても珍しく、恭子は結婚まで処女を守ったようだった。
「そんな厳しい恭子が、旦那以外の男とこんなとこ来てるんだ」
「言わないで・・」
再びキスをして恭子を攻め始めることにした。
※元投稿はこちら >>