数日後、真田さんは「アイアン持ってきたよw」と、白昼堂々と剥き出しのアイアンを手渡してきたのです。
野球のバットを持ってきたとすれば怒られる会社。ですがゴルフ用品なら笑って許される。これが当時の会社の風習でした。
「あ、、ありがとう・・ww」と苦笑いで受け取ったものの、どこに置いとけばいいのやら。とりあえず休憩室の片隅に名前を書いた付箋を貼って置いておきました。
すると声をかけてきたのが女子社員。「真田さんと最近、仲いいの?」
わたし「いえ。ゴルフの道具くれるっていうから、なんか半分無理やりプレゼントされた感じw」
女子社員「気を付けてね・・w あの人プレイボーイだから・・w」
意味深な言葉でした。ですが、真田さんがプレイボーイなのは阿〇寛似の姿でもわかるし、そもそも私ごときに声をかけてくるなんて、相手も遊び半分で声をかけてきている事に承知していました。だからこそ程ほどの距離をもって接する事を決めていたのです。
そして、とりあえずラッピングして仕事場のある地下鉄御堂筋線の本町駅から、当時住んでいた塚口の実家に持って帰ったいいものの、、
(ふーん。これがアイアンってやつか。お、、7って書いてるぞ。だから7番アイアンっていうのかー・・・)
と、、ゴルフについて調べ始めている私がいたのです。
とりあえず「初心者 7番アイアン」 「ゴルフ 持ち方」といった、初心者まるだしのキーワードで調べてみたのですが、とりあえずその段階で分かったこと。
①7番アイアンはゴルフクラブの中でも真ん中の重さ、長さなので基礎を学ぶに適している
②正しいグリップの持ち方がある
③正しいアドレスっていうやつを身に着ける必要がある
④ボールを指2本分くらい高くして中心のやや右側におく(グッズ必要)
⑤最初は膝から膝へと腕や手を使わずに振ってみる
⑥アイアンのフェース角というものを曲げない。つまり手首で打とうとしない
・・・・etc
(え・・・なにこれ。ふつうにポーンって打ったら飛んでいくもんなんちゃうん?なんでこんなに細かいん?もしかして腕力ってあんま関係ないん??)
とはいっても、持っているのはアイアン本体だけ。この時は人工芝で出来た小さいマットや、ボールをおくゴムで出来た突起物のようなものも持っていませんでした。
見よう見まねで部屋で振ってみたのはいいものの(壁にぶつけたら穴あきそう・・w)という理由でやめちゃいました。
またまた数日後。
真田「どう?wアイアンw」
わたし「どう?って言われても・・ww とりあえず素振りみたいなのやってみましたけど(笑)」
真田「ってことは、ちょとは興味ありってとこだなww」
わたし「少し調べてはみましたけど、やっぱ難しそうです」
真田「じゃ、こんど教えてあげるよ。打ちっぱなしいこうよw」
と・・・10年も前の話なので、詳細な会話は覚えていませんが、とりあえず真田さんに「ナンパ」されている事だけはわかりました。
いったい何の酔狂で私をナンパしているのかは分かりませんが、とりあえず相手の押しの強さに負けて、「じゃ、行ってみますかね・・」と相手の誘いを承諾しているフシがあったのです。
この時の正直な気持ちは今でも覚えています。真田さんって、その当時に付き合ってた将来の旦那のルックスが65点だとしたら、真田さんは92点。経済力が旦那が45点だとしたら、真田さんは85点。
どう考えても真田さんに軍配が上がってしまう・・・というか、私自身の人生の中で、後にも先にも真田氏ほど、見た目もオカネも持っている男の人と付き合った事がないのです。
だから判断力が鈍っていた部分もあったのだと思います。なんせ25歳の時の話ですからw
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