いやいや、このタイミングでのお誘い 何があっても行くでしょ
明日がんばりま~すってことで最低限の仕事を夕方までにサクサクっと終わらせて
待ち合わせ場所に指定した数駅離れた駅の近くのコンビニの駐車場につくと
いつも地元の行事で会う時とは違って、おめかしした恭子が待っててくれていた
助手席に乗り込んできた恭子は
突然ごめんね、この間からいろいろと気にかけてくれていたこと やっぱり直接会ってお礼が言いたくて
おれが勝手に楽しんでラインしてただけやからそんなに気を使ってもらわなくていいよ
私もここ数週間は学生に戻ったみたいな感じで毎日楽しかった、
喜んでくれてたらよかった、でもデートキャンセルされたときはショックやったけど
ごめんなさい、だから今日、それもあって
こうして直接顔を見て話すのも楽しいな、でも早く帰らないとあかんの?
明日旦那が帰ってくる準備もあるからって、子供たちは今日おばあちゃんのとこやねん
じゃあちょっとゆっくりできる?
うん、大丈夫。私も話したいこといろいろあるし
どこに行くということもなく車を走らせながら恭子の話を聞こうと黙っていたけど
話たいことがあると行った恭子は何も話さない
俺は、子供も抱えてここ数週間大変やったな~とかって話したけど生返事しか返ってこない
信号待ちで今日この顔を見たら少し身を固くしてうつむいて座ってる
この状況を何か変えようと俺の左の手をそっと今日この右手の上においたら
拒むわけでなく握り返すわけでのなく、黙ってうつむいてる
そんな恭子の横顔が可愛くてっきりになりたいんやけどいいかな。と呟いたら
声に出さないでただ小さく頷いてくれた
ホテルに向かう車の中で、この子は荒々しく扱っちゃダメだと自分に言い聞かせてた
怒鳴り散らす自分勝手な旦那とは正反対に俺は最後まで優しく接してあげたいと
部屋の中に入ってから、ソファーに並んで座って今度は両手で恭子の左の手を握った
缶ビールをほんの一口ずつ飲んだ後は緊張をほぐすために肩を抱いて癒すように撫でて
それを続けていると頭をもたれかかせてきたから髪を撫でて
恭子は何も言わず、俺からのスキンシップに身を委ねている
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