飲みに行った面々はここでは記載しませんが、僕が好意を寄せてる美代さんも参加していました。僕は美代さんから離れないように席も横に陣取りました。美代さんがこんなにもお酒を飲む人だなんて知らなかった僕は、そのペースに圧倒していました。だが、美代さんは一向に酔う気配を感じさせませんでした。
その反面、店長はベロンベロンに酔いベラベラと喋り始めました。その言葉の中に僕の耳を疑うような言葉が入ってきました。
「美代は旦那と別れて独身になりましたぁ」
僕は「えっ?」と思わず声を上げて美代さんの顔を見ました。美代さんは申し訳なさそうな恥ずかしそうな表情をしていました。僕は不謹慎にも僕にもチャンスがあるのだと心が躍るような気持ちになりました。
周りのみんなが程よく酔い始めました。テーブルの下で僕の太ももに何か当たるのが感じられました。ツンツン。それは明らかに故意に僕の太ももを突いている感じがしました。その主は美代さんでした。僕はテーブルの下に手を入れて、ツンツンと触れてくる手を掴んで優しく握りました。すると美代さんは指を広げて手を繋いで欲しいといったような仕草を取ったので、彼女の指の間に1本ずつ僕の指が入るようにして手を繋ぎました。初めて出来た彼女と繋いだ恋人繋ぎ。元カノと握った時とは違ったトキメキが感じられました。時間にして数分だけの恋人繋ぎ。僕には永遠の時間のように感じられました。
店を出ると散々午後でみんなが散らばって行きましたが、僕は美代さんの姿をずっと目で追っていました。そして、嬉しいことに美代さんも僕のことを見ていました。バイトの人たちが視界から完全に消え去ると僕は美代さんのそばに行き、「さっきはどうしたのですか?」と聞きました。美代さんは黙って僕の手を恋人繋ぎで握ると「行こっ」と言って僕の手を引いて歩き始めました。僕は彼女に手を引かれるまま黙ってついて行きました。
人気の少ない路地裏に入った時、急に美代さんが僕の方に振り向き僕のファーストキスを奪っていきました。お酒の匂いがしたキスでしたが、柔らかな唇に少しこそばゆいような感じが口の中に広がっていきました。僕がどうしたらいいのか戸惑っていると、美代さんの舌が僕の口の中に入ってきました。口の中の壁を舌先で触れられたり、舌裏を触れられたりすると何とも言えない変な気持ちが芽生え、僕の息子はムクムクと大きくなっていきました。
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