自分のノルマの大理石の床の養生を終えてチホさんが居る階に降りました。
ただでさえ静まり返っている現場が、部屋に入ってドアを閉めると足をする音さえ大きく聞こえるような・・
奥のリビングに行くとチホさんはキッチン廻りの美装をされていました。
僕もタオルを持って彼女の側に立ってキッチンカウンターの養生材を取ったりして手伝います。
何気に身体が触れる昨日迄と同じ近い距離感ですが、チホさんの雰囲気はやはり違っているみたいでした。
照れから急によそよそしくすると、年下の男を異性として意識してしまってる事を覚られるようで彼女のプライドが許さないのでしょうか・・
勿論、年下の僕からすればチホさんのそんな性格は好都合ですし、意識してもらってる事が嬉しくもあります。
側に立ち、拭きながらワザと彼女の顔を覗き込み・・
「 もぉ・・ なぁに・・? 〇〇君! 仕事して・・ 」
「 言ったでしょ! 美人さんを見にくるって・・ ね、〇〇さん! 」
「 何を言ってんだか・・ 〇〇君ったら・・ 」
明らかに照れてられるのですが、努めて平静を装われて年下扱いしようとする姿が何とも可愛く感じられました。
そんな彼女の様子に『この近距離からそのまま唇を重ねたらどんな反応するかな?』とか、イケない好奇心も・・
チホさんの性格から、ガキの戯れくらいの年上の女性目線の対応をしてくれる可能性が高いんじゃないかなと何となく感じます。
「 やっぱり美人さんですよ〇〇さん・・ 」
そう言いながら頬が触れ合う距離に顔を近付けても、拒絶と言うか顔を逸らす反応を見せない彼女の唇に軽く・・
「 もぉ・・ ・・・・ 」
ほんの1秒と触れてはいませんでしたが、チホさんの唇の柔らかさと照れを隠すようにワザと呆れるような表情を作る反応が・・
そんな反応に『大丈夫・・』と確信し、顔を背ける事も無く僕を見ているチホさんの唇を再び塞ぐと素直に受け入れてくれました。
今度は目を閉じてちゃんと受け入れてくれているのが・・
「 しちゃいましたね・・ 」
「 したんでしょ、〇〇君が・・ もぉ・・ 」
唇を離しそう言うとチホさんは笑みを浮かべて・・
「 でも〇〇さんも・・ こうして・・ 」
そう囁いて再び唇を近付けると、今度は彼女自身も迎え入れてくれるようにしてくれました。
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