「お願い事ですか……?どんなお願い事ですか??」
ママさんはある程度覚悟した表情で俺に問いかけてきた。
「えっと、一つ目のお願いは………ライン交換してもらえませんか??前から幼稚園の行事とかでお見かけしてて、お綺麗だなって思ってたんですよ。ダメですか?」
女性は想像してたお願い事とは違って安心した表情とあまりにショボいお願い事で面食らった表情の二つの表情が入り交じっていた。
「えっ、ラインですか?旦那いるし…」
「いやいや、旦那いるのに他の男性とやってるじゃん(笑)」
ママさんは苦笑いするしかなく……
「分かりました……ラインですね。でも夜は旦那いるからあまり入れて来ないでもらえますか。それでも良いなら……」
これで二人はいつでも連絡が取れる仲になった。
俺はレベルが上がった。勇者になった。
俺は緊張しすぎて口がカラカラになってしまっていたんだ。
しかし俺はそこでは立ち止まれない。
攻め続けるしかない!!!!!
何故なら俺は勇者だから。
「あともう一つのお願い事もいいですか?」
ママさんがまた強ばった表情へと戻っていった。
「なんですか?」
「平日のいつもの曜日の営業マンとの密会は今まで通り続けてもらえませんか??」
ママさんは一瞬にして困惑した表情になっていった。
「えっ、それは無理ですよ!見られてたって分かってて出来ませんよ……。」
「ここで突然やめたら彼から逆に怪しまれますよ。なんで?どうして?って聞かれますよ。」
ママさんは怪訝そうな表情で困り果てていた。
「あと俺の週に一度の楽しみ取らないで下さいよ(笑)お願いします。他に覗いてる人いないか俺が見張ってますよ!ママさんのエッチな姿見せて下さいよ。誰にも言わないんで(笑)内緒は守るんで。」
俺は必死にあ~だこ~だと理由をつけて頼みこんだ。
なくなくママさんはまずは来週はちゃんと会いますって承諾してくれたんだ。
二人はそれから数分たわいもない話をして別々の場所へとその場を離れた。
俺はすぐエレベーターに乗り込み車へと戻ったんだ。
車に乗ると同時に緊張の糸が切れるのが分かった。
達成感と疲労感が同時に襲ってきた。
俺は必死に運転しその場を離れた。
俺は繋がりが切れない様に適度にラインをし続けた。
二人は普通のラインのやり取りが出来る関係へとすぐなっていった。
そして遂に密会の曜日の前日が来た。
俺はジャブのラインを入れてみた……。
つづく。
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