さて駅に向かいながらビジネスホテルを探すがどこもいっぱいで、俺は困り果てていた。
少し郊外の駅に向かい、明らかに空いてるであろうビジネスホテルがあると美保が言い出したので、そこまで二人で電車で向かうことにした。
美保は相変わらず上機嫌でおしゃべりしていたが、俺は美保に美容液の説明をしていないことに気づき少し自己嫌悪に陥っていた。
その駅に着いて俺が降りようとすると「私まだ時間大丈夫だからホテルまで案内してあげる」
と言いだし、断る間も無く美保は一緒に降りてきた。
駅からほどない距離にあるビジネスホテルに着いた。
俺は受付に行き空き部屋を聞いたが残念ながら満室で断られた。
この辺りには他にビジネスホテルはなく、俺は途方に暮れたが、美保に悪いので、
「俺はことあとなんとかするから、美保さんは帰って」と言った。
「ごめんね、絶対空いてると思ったんだけど…」
と済まなさそうに言う。
遠くにはラブホテル街のネオンが見えている。今日はそこに一人で泊めてもらおうかなと考えていた。
しかし、俺は酔った勢いもあり、美保に対する態度を方向変換することにした。
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