何の実にもならないような話をうだうだと小一時間ほどしたところで、ひょんな事から話題は夜の生活の話へと移っていった。
瞳「俺くん、まだ若いし、やりたい盛りなんじゃない?笑」
俺「そりゃね。今日だってあわよくばって思ったよ笑」
瞳「正直過ぎて困るんだけど…」
俺「瞳はどーなの。旦那とやってる?」
瞳「そんなの秘密だよー」
俺「俺だけ話して馬鹿みたいじゃん。減るもんじゃなし教えてよー」
瞳「…してない。」
口を尖らせ俯き加減で言うと続けて
瞳「この前もね、俺くんが変な事命令してきたじゃん?」
俺「ん?あぁ、あれか」
瞳「あの時もね、途中で終わっちゃったから…旦那のこと誘ったの。」
俺はその言葉を聞いた瞬間胸が締め付けられた。別に付き合ってる訳でもなんでもない。ましてや恋愛感情もないのに。こんな感情を抱くなんて自分が卑しい人間に思えた。
瞳「そしたらね、あの人なんて言ったと思う?疲れてるんだから静かにしてくれ、だって。そんな言い方なくない?」
同意を求められるような言い方だったが、旦那の気持ちも分かるので、即答は出来なかった。
こんな所がモテないポイントなんだなぁ、と妙に冷静に自分の分析をしつつ
俺「まぁ、仕方ないよな。誰だって疲れある時はあるだろうし。許してあげなよ。」
瞳「…なんか俺くんて大人だよね。そんな割り切れて羨ましいな…」
俺「割り切ってる訳じゃなくて第三者だから言えるんだよ。」
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