眼が覚めるとカーテンから朝日が覗く。
携帯に目をやると6時を回っていた。
俺が寝てしまった後、瞳から何通かメールが届いていた。
瞳「私の、汚かった?」「こんなにさせておいて酷い」等々。
本当に申し訳ない事をしてしまった。
とりあえず、瞳へ謝罪のメールをした。
俺「昨日はごめん。寝てしまった…本当にごめん。」
数分後、瞳からのメールが。
瞳「おはよう。別に気にしてない」
素っ気ない…まぁ、そうなるよなと思いつつ、取り繕うように。
俺「女性に恥ずかしい思いさせるだけで終わっちゃったね。本当申し訳ない。なんでもするから許して下さい…」
瞳「なんでも?なら、私にバック買って!笑」
俺「へっ??バック?高くないならいくらでも…」
瞳「高いよ!笑」
俺「それはちょっと…」
瞳「何でもするって言ったでしょ?」
俺「まぁ。とりあえず物を見てから判断させて。」
瞳「うん。でも、俺君てどこに住んでるの?」
なんてやり取りをしていると、案外近くに住んでいる事が発覚。
流れで昼間に会うことに。待ち合わせ場所、時間を決め、約束の場所へと向かう。
服装などは事前に聞いていた為、すぐに瞳を見つけることは出来た。それよりも何よりも、会って度肝を抜かれた事がある。
なんと、瞳は子供を連れてきていた。
普通、旦那以外の男と会うのに連れてくるか?
と思いつつも、
俺「瞳、だよね?」
瞳「俺くん?」
俺「すぐ分かったよ。まさか子供まで連れて来るとは思わなかったけど」
瞳「一人にしておくわけにもいかないでしょ?」
まさか続きの展開で俺は内心後悔していた。
とりあえず適当なカフェでランチを済ませ、とっととバックを見て解散しようとしていた。
俺「で、どこのバックがほしいの?」
瞳「あー、あれ、冗談。ムカついたからからかってみたの」
俺「へ?じゃあなんで俺と会ったの?」
瞳「俺くんの事困らせようと思って」
何という意地の悪さ。
しかし、少しきゅんとしている自分がいた。
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