瞳の振舞ってくれた食事を平らげ、何もしないのは流石に申し訳ないと思い。
俺「洗い物、俺がするよ」
瞳「えー、本当に!?ちゃんと出来るのぉ?」
俺「それくらい出来るわ!飲食店で働いてたこともあるし。」
瞳「ふふ、ムキになっちゃってー。じゃ、お言葉に甘えてお願いしちゃおうかな。その間にこの子お風呂に入れちゃうね♪」
瞳はルンルンとした声で子供を抱え、浴室へ向かった。
その間に俺は皿を洗い終え、手持ち無沙汰になったのでリビングのソファーへと浅く腰掛けた。
周りを見渡すと写真がいたるところに飾ってある。
しかし、夫婦で写っている写真は一つもなく、子供の写真か瞳と子供のツーショット写真だけであった。
なんとなくだが、稀に見せる瞳の悲しげな表情の意味が分かったような気がして胸が締め付けられた。
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