彼女はホームで列車を待つ間、僕の前に並んでいて
手に持つ切符がヒラリと落ちそうになったところを僕が受け止めて渡したことが、話すきっかけだったと記憶してます。
列車に乗ると向かいの席になれて、その時の僕は、心の中でガッツポーズしてたはずです。
席に着いた後、彼女は、コートとジャケットをハンガーにかけると、白いブラウス姿で目の前に座りました。
ブラウスの首元を見る僕の視線に、気付かれていたかもしれません。
しばらく話をしてるうちに、人見知りも打ち解けて、次第に距離が縮まってきました。
会話の詳細は記憶してませんが、乗る前に買ったみかんが、荷物になるから半分食べてほしいと言われて、何個かいただいたり
僕もお菓子を出して一緒に食べたりと、フランクなムードでした。
1~2時間の会話のあと、おやすみなさいを言って、一旦は、それぞれカーテンを閉めて寝台の中にこもりました。
備え付けの薄い毛布と浴衣があり、僕はジーンズとトレーナーのまま毛布をかぶりましたが、
向かいの彼女は浴衣に着替えはじめていました。当然、僕としては、カーテンの向こうが気になって仕方ありません。
ダメもとで、自分側のカーテンを少しめくってみると、ラッキーなことに、向かいのカーテンの端が、彼女の荷物に引っかかっていて、
その向こうにわずかに、
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