娘に 『お父さんびびってるの暖』 と聞かれ
『あー かなりなっ』
懐かしい道を通ると
あれ こんなに道狭かったかな
あっ こんな所に新しい家が建ってる
などと 思いながら車を走らせる
娘に もうすぐだよと言うと 『どこ どこ?』と楽しそう
家の前まで来て なぜか アクセルオン
自分が車を止めていた 場所は そのままだった
もう一度 コンビニでタバコを吸い
決心して 実家へ
庭に駐車して 玄関の方を見ると 窓から誰かが見てる!
娘は 『どーするの? いきなり二人で行く? それとも
お父さんが先に行く?』
本当は 一緒に行って欲しかったが まず温度を確認したほうが
いいと 私一人で 突入決定
おはようございます?
ただいま?
玄関は 開いていた 見たことのない犬が うなり声をあげたのと
同時に 『おかえり』と 母親が…
え? お婆さんじゃん
その後ろに お爺さん?
逆浦島太郎みたいな …
『ごめん』 頭を下げる
『おまえ 帰ってくるのが遅いー どれだけ心配かけたか
わかってるのかー』
何十年ぶりの親父のゲンコツ
間に入って 止めようとする母親
『私が悪いんだから 叩かないで 叩かないでー』
細い体で 自分と親父の間に入り 泣き叫びながら
かばう 母親…
息を切らしながら 座り込む親父
やばいな こりゃ どーすればいいのか 分からず 立ち尽くす自分
『心配かけて 悪かった 』これぐらいしか 言えなかった。
親父が 『もういい 車で待ってるんだろ 連れてこい』
※元投稿はこちら >>