で 次の休みに 一緒に婚姻届けを 出した。
かおるさんは いつ 行ってくれるのか と
待ち続けていたらしい
『言ってくれたら良かったのに』と言うと
『和君 めっちゃ頑張ってくれてたから お母さん 安心したって
言ってたわよ 』
あの人なら 大丈夫だよって
時折 お腹をさすりながら かおるさんは とても嬉しそうだった
あーこの人の笑顔を見る為なら なんでも我慢出来る
そう思った。
突然 かおるさんは 『もう完全に夫婦なんだから
かおるさんって 呼ぶのは ちょっとどーかなぁ~』
『私は 和君って呼んでいい?』
いいよ
『じゃあ 俺はなんて呼べはいいの?』
『………か お る がいいな』
まぁ いいけど なんか照れ臭く
『わかった』でも呼べないよなぁ
かおるさんは 呼んでみてよと
うーん 『今度な また 呼ぶよ』
『今 呼んで』
『無理』
『恥ずかしいの ?』
『いや そんなんじゃない』
『じゃあ いいじゃない 呼びなさいよ』
『か おる』
なぜか 夫婦になったんだなぁって思った。
かおるさんは 高齢出産の為 最初から帝王切開と決まってた
なんか お腹切るの可哀想だなぁ
予定日まで 1週間を切ったぐらいから
最初に 医者に言われたあまり 賛成はできない
と 言われた言葉が 重くのしかかり 苦しかった
多分 かおるさんも同じだったと思う
お互い その話には 触れず 逆に苦しかった
当日 お母さんと2人で待合室で待つ時間は
長くて 苦しくて 辛い時間だった
二度と味わいたくない
もっと 不安のはずの かおるさんは やはり強いと思った
無事 元気な女の子が生まれ 安心から 倒れそうになった。
付き添いのはずが 病院のベッドで点滴をしてもらい
気がつくと お母さんが心配そうな顔で 立っていた
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