8月。部署のメンバーでの飲み会。
Tくん含む10人で飲みに行った。
連日の疲れで体調を悪くしていた私は酒をあまり呑まないように注意をしていたが、上司からの酒を断れる訳も無く、いつも通りのペースで呑んでしまった(酒の強さは自信があります)
体調不良のせいであろう、一次会が終わる頃には酒がグワングワン回り、吐いて1人で立てないという失態を犯してしまう。
気付いた時には見知らぬ部屋で布団に寝かされていた。
酔い潰れ、状況が全くのみこめない私は携帯で時間を確認する。
深夜1時だ。
真っ暗の部屋、ようやく目がなれ部屋を出てみる。見覚えある家だ。Tくんの家だというのにはすぐ気付く事が出来た。
ー俺のアパート知ってる人もいないし、Tくんが連れて来てくれたのかな。ー
などと予想を立てる。
間取り的には玄関から入って左側が客間、右がリビング。正面に二階にあがる階段といった感じです。
リビングからはテレビの明かりだろうか、光が漏れてるのがわかる。
何の考えも無しにTくんかなと思い、リビングのドアを開ける。
開けた瞬間リビング慌てた様子のTくんの父親と母親が薄っすら見えた。
母親がソファーの奥に、父親が手間に。
少しして明かりをつける父親。
父親「おっおぉ、○○君 具合は大丈夫?」
パジャマを着た父親が私に話しかけて来た。
私「すみません、ご迷惑おかけしてます」
父親「いやぁ、大分呑んだんだね。若いのは良いねぇ」
話をしながら父親はパジャマのボタンを閉めている。
母親「お水、枕元に置いといたの飲んでね。」
私「ありがとうございます。今晩はお世話になります」
母親も会話に入ってきた、母親も水色のパジャマを着ていた。
髪の毛の乱れが若干目立つ。
簡単に挨拶をし、もう寝る事を伝え私は客間に戻った。
ー…まさかね。ヤッてた?…ー
父親と母親の妙な違和感にそんな事が頭をよぎる。心臓がバクバクしそんな事を考えたからだろう、ギンギンに勃起もしていた。
階段を登る音がする。静かに音を聞き取る。
ガチャ、バタン。
寝室に行ったのだろう。
ーいやいや、客が来ているのにセックスなんてするはずないよな。ー
などと思いながらも興奮してしまった私は目が冴えていた。
深夜。静かな空気が流れる。
そっと客間のドアを開け、階段の方に目をやる。
ヤッていたかもしれないと思ってしまったからなのか、妙にきしむような音がするような気がした。
ドクドク。と心臓が脈打つのがわかる。
幻聴なのか、ギシギシと音が聞こえる気がする。
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