朝目覚めると、美智代は私に抱き付くような体勢で眠っていた。
彼女の可愛い寝息が私の肩の辺りに心地好く当たっている。
肘枕をして彼女の寝顔を眺めているうち、私の悪戯心が頭をもたげてきた。
指先で乳首をつつくと、ピクッと身体が反応したと思ったとたん跳ね起きて、布団の上に正座して眼を見開き私を見つめる。
美智代の反応には私の方が驚いたが、恐らく彼女はその時自宅で眠っている感覚になっていたのだろう。
すぐに表情が和んで私の胸に飛び込んできた美智代は
「あ~ん、びっくりしたぁ」
私の胸板に顔を擦り付けた。
「ごめん、ごめん、すごく気持ち良さそうに眠っていたから」
唇を合わせて寝転がると、美智代の手が私の股間に延びてきた。
「まぁ、すごい…」
そこは熱く脈を打っていた。
「昨夜は知らないうちに眠っちゃったみたい。
あなたに虐められているうちに目の前が真っ暗になったの」
私を優しくしごきながら言う。
「すごいイキッぷりだったよ」
「やだぁ、恥ずかしい言い方しないでっ」
掛け布団を捲って、美智代は怒張しているものに口を被せてきた。
生暖かい彼女の唇が、私を捉えて鋏み付け、内部では
舌が纏わりついている。
「う~ん、気持ちいい…」
訴える私に対して彼女は、更に快感を送り込むように、舌を蠢かせる。
暫く身を委ねていたのだが、そのうちに空腹を覚えたので朝食を摂る為に部屋を出た。
相変わらず二人とも、浴衣の下には何も身に着けていない。
食事処の入り口で、担当の係りの女性に挨拶してから
、席に着いてすぐに…。
手と口の動きだけで美智代にサインを送る。
(ミ・セ・テ)
私の意図を理解した彼女は、私を睨み付けながら首を左右に振っていた。
しかし、私の3度目の合図で根負けしたのか辺りを見回してから、自ら浴衣の裾を割り、ソロソロと脚を拡げていく。
失敗だった…。
奥の方まで覗くには、明らかに光量不足。
しかし、美智代の被虐願望と羞恥心を駆り立てるには充分過ぎる効果があった。
吐息が乱れている様子が手に取るように判り心臓の音が、私の耳に届くような気がした。
周囲に気を配りながら、必死に恥ずかしさを堪えている、美智代の表情を観察する私の鼓動も早くなってきた。
誰かが近付いて来る足音に、慌てて脚を閉じ浴衣を整えて、何気ない素振りを装おう美智代を眺め私は込み上げる笑いを必死に抑えていた。
「もうっ!」
美智代の瞳に怒りの炎が点っていた。
この時私の頭の中には、今日これからの行動予定がはっきりと定まっていた。
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