真面目なエロさん、俊さん
じゃ、続き書きます。
昨日は、友達は昼から用事で1時間ほど家を空けると言いだし、「お前も一緒に出るか」と聞かれたんだよね。
僕が考えこんでいると、それをキッチンで聞いていた彼女が、「家で待っていればいいじゃない」の一言で、僕はそうすることに決めました。
本心はもちろんそうしたかったのですが、友達の手前、一応は迷ってみせたのでした。
彼が出かけ、僕が部屋で一人いると、彼女がコーヒーとお菓子を持ってやってきました。
彼女はそれをテーブルの上に置くと、僕の目の前に座りこみました。
彼女と二人だけになると、なんだか僕は緊張してまともに言葉が出てこなくて、そわそわしながらお菓子に手をのばしたり、コーヒーに口をつけたりしていました。
「あなたが息子と同い年とは、とても思えないわ。」
「だって、息子よりずっと大人びているし、そのうえずっと男臭いもの」
初めて聞く彼女の言葉でした。
僕は、どう答えていいのかわからないまま、またお菓子に手をつけました。
僕もまた、これまで口にしなかった彼女のことを喋ろうとしましたが、まさかあのとき「バンツが見えました」なんて言えないし、頭をかきました。
しかし、これだけはどうしても言いたかったので、しばらく迷ったあげく、決心して口を開きました。
「お母さんて、可愛らしいですね」
「あら、そう」
「僕いつも、彼が羨ましくてならないんです。だって、お母さんといつも一緒にいられるんだもの」
「私もあなたのような息子がいてくれたらと思うわ。どこかに出かけるのも一緒、ちょっとカフェに二人に出かけたり、お風呂にいっしょに入ったり」
「え、あいつ、今でもそんなことしているのですか」
「冗談よ。でも、あなたとなら、本当に入ってみたいような気がするわ」
急に真顔になる彼女をみて、僕の胸はゾクッとしました。
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