そんな頃でした。「お~い、またソープ遊びに行かんか?」と佐々木から電話があったのは…。
「坂田おるやろ。アイツがさぁ、大平の母ちゃんとしたいって言うんよぉ~。」と衝撃な話でした。「大平の母ちゃんと?」と僕は話を合わせました。
「おお。これで4人目や。大平の母ちゃん、大人気やなぁ~。儲かってしょうがないのぉ~。」と、その言葉に愕然としてしまいます。
佐々木が情報を流し、同級生が関心を持つ。しおりさんの仕事とはいえ、流石に聞きたくない、想像したくないそんな情報でした。そして、4人目とは…。
僕は「あんなおばさんとか?あんなのええかぁ?」と力のない抵抗をしてしまいます。
「おぉ。坂田がやりたいやりたいって言って効かんでのぉ。予約もしたんや。なんなら、行こうぜ。」と今夜らしい。もちろん行く気もなく、断った…。
その夜は長かった…。あいつらが何時に行くのか知らないが、営業が終わる0時をひたすら待った。怪しいと思われる8時~10時が一番キツかった。
しおりさんが坂田を相手に、唇を重ね、腰を振って声を上げているのを嫌でも想像してしまう。3分おきに時計を確認していました。
誰も悪くないのが余計にツラかった。坂田は正当な料金を支払って、しおりさんが見合ったサービスを提供する。
佐々木も同じで、「あの店にいい女がいるぞ。」とそんなのは当たり前の会話でよくあることである。分かっていても、僕はどこか割りきれなかった。
翌日、ホテルでしおりさんと会ってた僕だが「昨日、友達来てた?」、なんてことは聞けなかったし、なんとか頭の中から忘れようと努力しました。
しかし情けないもので、唇を重ねても、肌が触れ合い彼女を感じても、昨日の坂田のことが頭に出て来ました。
そして、彼女にたいして裏切られたと、変な錯覚までしてしまったのです。
この日の彼女は、ある体位を望みました。寝ている彼女を後ろから抱き締め、そのまま挿入。このまま、繋がり続けるというものでした。
横になりながら後ろから入れ、そのまま彼女を腰から抱き寄せます。「気持ちいい…。」、のんびりとした時間を繋がり続ける喜びを感じていました。
これが大人のセックスなのでしょうか。よくわからず、素早く腰を振ると「もっと、ゆっくりして…。ちゃんと感じてるから…。」と注意されます。
何度も何度もゆっくりと、チンポのストロークを確かめるように腰を動かし、繋がり続けました。
きっと普段なら、このまま幸せな気分になれたのでしょうが、今日の僕では無理でした。頭の中はわだかまりだけ。退屈な時間になりました。
しおりさんは、もう少しこの時間を共有したかったようでした。しかし、僕が強引にお尻を浮かせました。彼女も気づき、渋々バックの体勢をとります。
かなり強引な動きだったと思います。突き刺す度に、パンパンと彼女のお尻が音をたてます。「お願い、もっとゆっくりして…。」と言われました。
しかし、我慢が効かずにしおりさんを犯していました。佐々木、坂田、しおりさん、誰にも向けられないはずの怒りを、彼女にぶつけてしまっていたのです。
「あぁ!…あぁ!…あぁ!…」と望んではいない声を出さなくてはならなくなった彼女。悔しさから、それでも犯し続ける僕。
この日は、二人に心はなかったと思います。彼女の腰を掴み、腰を振り続けました。
「変えよ。」と彼女が体位を変えることを提案。正常位になりますが、彼女の顔などほとんど見ないで、抱きつき腰を振り続けます。
しばらくして、彼女から声も出てないことに気がつき、彼女を見ました。どこかつまらなさそうにしています。
「どうしたの?」
「なにが?」
「なんかあるの?」
「なんもないけど…。」
「おもちゃにしたいなら、先に言ってよ?」
「……。」
「こんなのセックスじゃないでしょ。ほんと、これ強姦でしょ。」
「……。」
「私、帰るわ!!!」
と怒って、帰り仕度を始めるしおりさん。
「ごめん。あやまる。」と言ったけど、もう聞く耳など持ちません。
「なんでもいいんなら、猿にでも豚にでもやったらいいわ!!あんた、何考えとんの??」と捨て台詞を吐いて出て行ってしまいました。
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