ちえはインターホンに出て(はーい!)と言うと。
ちえ(何か羽織ったらあかん?)
俺(駄目!待ってんで!はい。)と一万円札を渡しました。
ちえ(細かいのあるよ?)
俺(少しでも時間のばさな)
ちえ(もー!)と玄関にむかいました。
玄関が開く音がして。
ピザ屋さん(○○○ピザです。ウワッ!いえ、すみません)
ちえ(お疲れ様。何が?すみませんなん?)
ピザ屋さん(いえ。心の声が出ちゃいました。お待たせしました。○○ピザのMサイズになります。お会計は○○○○になります。)
ちえ(はい。じゃあこれで。心の声って?)
ピザ屋さん(いえ…一万円お預かりします。)
ちえ(何?教えてよー顔真っ赤だよ?もしかして服?)
ピザ屋さん(はい…大丈夫ですか?)
ちえ(ちゃんと着てるやん。)
ピザ屋さん(いえ…凄く透けてます…よ。)
ちえ(あんね。今月で引っ越すから君にもサービス。わざわざ着替えたんやから。迷惑?)
ピザ屋さん(いえ…えっ?引っ越しですか?)
ちえ(そうなん。今日が最後。前も来てくれたやんね?ありがとうね)
ピザ屋さん(いえ。こちらこそありがとうございました)
ちえ(やっと、ちゃんとこっち見てくれた。そんなに透けてる?)
ピザ屋さん(透けてます。あっ。こちらお釣りになります)
ちえ(はい。確かに。配達してたら色んな人居てるんちゃうの?)
ピザ屋さん(居ますけど…ここまでの服は…)
ちえ(そうなん?せっかくやからいっぱい見ていってね。最後やし。お兄さん歳は?)
ピザ屋さん(22です。)
ちえ(大学生かな?)
ピザ屋さん(はい。)
ちえ(あっ。少し待ってて。)
ちえはピザを持ってリビングに返ってきてテーブルに置くと、冷蔵庫からペットボトルのお茶を取り出しました。
俺は近づいてちえが着てる前ボタンの1番上と1番下のボタンを外した。
ちえはそのまま玄関に小走りで向かいました。
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