一通り満足して 湯を張る間に携帯を見ると・・・
俺の携帯にも美希の携帯にもLINEの履歴があった・・・
美希には佳子から
俺には佳子と智美から・・・
佳子のメールは「何してる?」とか「美希にもマッサージしてんの?」という様子を伺うメールだが
智美のメールは「今度、美希に内緒で飲みに行こう」といったメールだった・・・
「・・・畑中からメール来てるわ・・・」
と呟いたから内容を美希に聞かれて 見せた
「・・・なに? LINE交換してたん?・・・飲みに行くの?」
明らかに不機嫌な言い方になった
「いや・・・レジの所で先に帰るの見つかって LINE交換する事を条件に解放されたから・・・」
「なんか しつこそうやな・・・どうやって断ろう?」
「ふぅぅぅ~~ん・・・行って来れば?」
「いやホンマに行きたくないねん・・・わかるやろ?・・・」
「さぁ~~男の人はヤレたら誰でも良いって言うもんねぇ~~ 私は所詮ドロボウ猫やし・・・」
「なんなん?ドロボウ猫って?」
「佳子が言うの・・・原田君を寝取ったドロボウ猫やって・・・」
「いやぁ・・・それは・・・ちょっと違うんちゃう?」
「佳子にとったら私はドロボウ猫やから独占する権利は無いねんてっ!」
一緒に湯船に入って話すが・・・
美希は、俺というより智美に腹を立てている。
佳子の言う「ドロボウ猫」は全然気にしてなかったが、智美が佳子に便乗して俺にちょっかいかけると無性に腹が立つという・・・
俺は・・・
正直いうと このタイミングでメールが来るとは思ってなかったが
誘いのメールはあるんじゃないかと思い
断る口実を美希と相談しようと思ってた・・・
せっかく美希と泊まるのに興醒めで
挽回したいがアイデアが浮かばない・・・
「俺が お前の事好きなのわかってるやろ?畑中どころか本当は仲田とも・・・」
気持ちを素直に訴える事しか出来ないのが情けない。
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