佳子を最寄の駅に送ったあと電車に乗って30分ぐらいしたら美希から電話が来た。
要件は分かっていたが、ハッキリ断ろうと思って ちょうど駅に停車したので電車を降りて電話に出た。
「あっ原田くん? 私、畑中智美です・・・」
「・・・」ヤラれた!
「もしもし?原田君?聞こえてる?」
「あ・・ああ・・・聞こえてるよ・・初めましてじゃないけど・・どうも どうも・・電車に乗ってたから・・ゴメンね・・・」
「あっ 私こそ突然電話してごめんなさい・・・私の電話番号だと知らないからって思って美希の電話借りたの・・・」
「あぁ 大丈夫よ 仲良く女子会やってるんやろ?楽しんでる?」
「うん! もの凄く楽しい! こんな事やったらもっと早くやってれば良かったって言ってるんよ・・・」
「ええなぁ~~まだもう1日あるんやろ? 久しぶりの同級生同士で楽しんでね!」
「あっ ちょっと待って! それでね 美希たちから聞いてると思うんだけど、私も彼が居てね・・・昨日も色々と美希に聞いてもらったんだけど、女同士でいくら話しても男の人の気持ちってわかんないから・・・原田君に相談乗ってもらえないかな?って思って・・・」
智美に付き合ってる奴がいるのは聞いていた。
お互いが、アリバイ作りをする必要性があるから 今回の女子会が催されたんだから・・・
自分の事で手一杯なのに、他人の恋路に口を出して良い事があるわけがない・・・
女性は話す事でスッキリするかもしれないが男はそういう動物じゃない・・・
「あっ そういえば さっき仲田と最寄の駅で別れたけど、帰ってる?」
「佳子・・・? もうすぐ帰るってメールがあったよ ブラブラしてるんじゃない?」
クソッ!居留守か・・・
「じゃあ遠藤に代わってくれる?」
「えっ・・美希?・・うん・・じゃあ代わるね・・」
「・・・もしもし」
「お前・・・俺がそこに行ったら 酔ってお前の恥ずかしい写真を公開する事になるけど・・・ええんやな?」
「ちょっと!!何言ってんの!ヤメてよ!」
「まぁ とにかく、メシ食う時だけ行くわ・・・それ以上 俺を関わらせようとしたら躊躇なく写真を公開するからな(笑)時間と場所はメールして」
「・・・うん・・・わかった・・・じゃあ・・・」
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