薄暗い廊下を抜けると、そこに由希子さんが立っています。『ここ、お父さん寝てるから。』と言い、僕から部屋の扉をガードするような格好です。
僕は階段を上がり、2階に立ちました。後ろから彼女が上がりきると、扉が開かれました。由希子さんの寝室です。
『ちょっと、ここで待ってて。』と言われ、寝室に一人にされます。ビールでも持ってくるのかと、座って待つのです。
7~8分は待たされたと思います。廊下から音がして、扉が開きました。由希子さんが部屋に入り、僕の座る床にゆっくりと腰をおろします。
その姿を僕は見ているのです。
扉が開いた時、『裸?』と思いました。全身が肌色をしていたからです。しかし、よく見ると違います。由希子さんは、肌色の全身ガードル姿で現れたのです。
表情も変えることなく、僕の前に腰を降ろした彼女。しかし、あまりの不自然さに恥ずかしくなったようです。
『身体、汚ないやろ~?』、初めて晒した肌を僕に聞いて来ます。『いやいや。』と答えますが、正確ではありません。
こんな姿で現れた彼女を目の前にして、緊張でまともな判断が出来ないのですから。
由希子さんは足を崩し、女座りをしています。入ってきた勢いも薄れ、本人もどうしていいのか分からない感じになってしまっています。
『浜野さん?エッチさせてくれるん?』と聞くと、『浮田さんがしたいなら、いいよ。こんなおばさんでいいなら。』と言ってくれます。
『どうする?する?』、とても目線など合わせられないようすの由希子さんですが、それでも僕の返事を待ちました。
『したい。浜野さんとエッチしたい。絶対するっ!』と告げると、ようやく彼女に落ち着いた顔が見えます。
『こんな身体よ~?ほんとにいいのぉ~?』と笑顔で聞いて来ますが、それは由希子さんの余裕から来る笑顔でした。
ここ数ケ月、おかしな関係を続けてきた僕と彼女。息があったのか、年の差など関係ないように友達以上の関係で過ごして来ました。
その関係を続けていくうちに、僕も彼女を知りましたし、彼女も僕のことを理解してくれていたのです。
『エッチ、絶対するっ!』という僕の言葉を聞き、それが本心であると彼女は理解をしたはずです。僕を知っているからです。
『こんな身体よ~?ほんとにいいのぉ~?』と言ったのも、僕をわかっているから。
わざと自分からへり下っても、決して僕が抱き締めてくることをやめないと、由希子さんは分かっているのです。
※元投稿はこちら >>