いつもの薬局へ、妻の薬を貰いに行く。
向田さんの姿が見えない。
そういえば、この頃携帯のつながりも悪い。
「向田さんは 今日 お休みですか?」と、店員に聞くと
「辞めました」のすげない返事。
薬を貰い、薬局を出て二~三歩も歩かないうちに「旦那さん」と呼ばれる。
後ろを振り向くと、今まで薬局にいた同い年くらいのおじさん。
「旦那さんも 向田さんに 興味があったのかい
残念ながら 辞めてしまったよ
なんでも ここのオーナーとの付き合いが オーナーの奥さんにバレテ 辞めさせられたらしいよ
ちょっと色気があり いい女だったからなぁ
じゃあ また」と、足早に去っていった。
聞かされた私、そんな事なら教えてくれなくともいいのに。
おじさんを恨むこと、しきり。
私一人じゃなかったのか、オーナーともか。
頭の中がグルグル廻る。
ヤケ気味で、向田さんに電話する。
「こんにちは 赤井さん」
つながった。
「逢いたいんだけど」
「私も
今晩 旦那は遅いから
今晩でも」と、話はとんとん拍子に進んだ。
妻の夕食を作り、妻には今から知り合いに会ってくると言って、家を出た。
待ち合わせ場所には、もう向田さんは来ていた。
腰までのコートに、パンツ姿。
足の長い向田さんに、よく似合う。
これから、あの長身の体から服を剥ぎ、もてあそぼうと思うと、我が分身も反応する。
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