着物デート編続きです。
某高級ホテルへはタクシーで移動しました。
関西でも有数のターミナル駅とも直結しているので、駅からのエントランスは知っていたのですが、
僕はタクシーがホテルに近づくにつれ、車で行った場合はどこから行くのだろうかと思い始めていました。
すると、タクシーはホテルの前を通り過ぎ、ターミナルの周回道路の端にある地下へ続くトンネルに入りました。
結構きつい坂道を下り、右折すると地上と同じ装飾がされた立派な柱をしたエントランスが見えました。
タクシーがエントランスに着くと、このホテルの伝統的制服を着たドアマンが迎えてくれました。
ドアマン「いらしゃいませ」
深々としたお辞儀をしながらも最高の笑顔での立ち振る舞いはさすがと思いました。
そして、フロントの対応も完璧と僕は思いいました。当然ですが、バイト先のファミレスとは比べ様のない感じでした。
友里「○○です」
フロント「いらしゃいませ○○様、お待ちしておりました。お部屋はこちらになります」
フロントも最高の笑顔で部屋のカードキーを渡しました。
彼女は僕の名前で予約してました。これは驚きでしたが、あとから彼女がご主人にバレないようにした工作のひとつだとわかりました。
それから、彼女はキャスターバックを宅配便で送っていたのですが、言わずとも奥から出てきてベルボーイが部屋まで運んでくれました。
友里「ありがとう。バックはそこへ置いて頂戴」
彼女はそう言うと早く出て行って欲しいようなそぶりをしました。
ベルボーイ「ごゆっくりとおくつろぎくださいませ」
そう言って、すると、これまた深々とお辞儀をして部屋から出て行きました。
僕 「凄いところですね。僕、こんなとこ来たことないです」
友里「ヒロ君は、初めてここに来たの?」
彼女は僕の興奮した様子が、子供っぽいなという感じで可愛いと思うような言い方をしました。
僕 「あたりまえじゃないですか。こんな高級ホテルに来ることなんかないですよ」
友里「そうよね。ヒロ君の年で無理よね」
そう言うと彼女はじっと僕の目を見つめました。
その目は、優しい目をしていましたが、その奥にオスを欲するメスの欲望を秘めているように見えました。
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