着物デート編続きです。
僕は関西でトップクラス、全国でも上位の参拝者数の有名神社のJR最寄り駅を
降りると神社方向にある私鉄最寄り駅へ向かいました。
なぜなら、彼女は私鉄で来ることになっているからです。
正月も5日とあって参拝者もそれほど多くありませんでした。
スーツのポケットに入れているスマホが振動しました。
ポケットから出し画面を見ると「友里さん」と表示されていました。
僕 「友里さん?今、着いてそっちに向かってる途中」
友里「そうなの。私もさっき着いて、西口の広場にいるからね」
僕 「わかった。すぐ着くと思うから待ってて」
そう言いスマホをポケットにしまうと少し歩くスピードを速めました。
待ち合わせ場所に着くと彼女はすぐに見つけられました。
初詣といえ着物で参拝に来ている人は辺りに見当たらなかったからです。
着物に合うようダークブラウンに染め直され、ウィッグでボリュームをつけたヘアースタイルに
赤っぽい渋い色と光の当たり具合で微妙に色が変わる黒っぽい柄の落ち着いた着物を着た彼女は立っていました。
彼女も僕をすぐに見つけたようで、どうって感じでポーズをとるような仕草をしました。
僕 「めちゃくちゃ綺麗!友里さん髪の色、変わってる」
友里「ほんと。いつもヒロ君褒めてくれるし嬉しいわ。主人なんかどんなことしても何も言ってくれないのに」
彼女はそう言いながら腕を僕の腕に絡めてきました。
友里「ヒロ君もスーツで決まってるわよ。それにネクタイして来てくれたんだ」」
彼女はそう嬉しそうに言うと僕を引っ張るように歩きはじめました。
僕は心の中でガッツポーズでした。
神社へ向かう参道沿いの店という店から彼女に声が掛かりました。
また、すれ違う参拝者のほとんどが振り返っていたように思います。
神社で参拝をしましたが、彼女はかなり長く手を合わせていました。
僕 「友里さんは、なにをお願いしてたの?」
友里「ヒロ君こそ何をお願いしたのよ?」
僕 「えーそれは・・・」
僕が言えるようなお願いではないので返事に困っていると、
友里「私のは、ひ・み・つ」
と言われてしまいました。
参拝を終えて、帰りにおみくじを引こうということになって売り場へ寄りました。
バイトの巫女さんが大勢いましたが、彼女に勝る美人はいませんでした。
僕 「友里さんより綺麗な人いませんね」
小声で彼女の耳元で言うと
友里「そんなことないわよ。みんなヒロ君と同じくらいの歳のカワイイ子ばかりじゃない」
と彼女も小声で言いました。
獏たちの順番が来て
巫女「こちらです」
と言って僕たちのおみくじを渡してくれたのですが、この年の差カップルはどういう関係なのかという感じでした。
二人のおみくじがどうだったかは内緒です。
僕 「これからどうします?お昼たべます?」
友里「行きたいところがあるの、ついて来てくれる?」
と意味ありげな目でそう彼女は言いました。
僕はどこに行くのかと思いましたが
僕 「友里さんが行きたいところならどこでもついて行きますよ」
と応えると
友里「そう言ってくれると思ってわ。○○○○へ行きましょう」
と彼女は僕の目を見つめながら言いました。
○○○○は、誰もが知ってる某有名高級ホテルでした。
大学で言われた調べものの息抜きにカキコしてるので、ごめんなさい今日はここまでです。
こんな感じが続くかと思いますが、温かく見守っていただけると幸いです。
※元投稿はこちら >>