40代?いや多分50代だろう。一方僕は1○歳。祖母と孫でも有り得る年齢差だと思った。
女性の化粧の事はよく分からないが、彼女の化粧は見るからに雑だった。
顔だけがやたら白い、顔の色と首の色が違う。
服装もなんだか小汚かった。コートの下はスウェットのようなジャージのような。
服の上からでもぽっちゃりを少し通り越した体型であることが見て取れた。
普通の男性なら退散するレベルの化け物なのかもしれないが、当時の自分にとっては関係なかった。
セックスを前提として異性と待ち合わせをし、そして実際に女性が現れた。それだけで大興奮だった。
そのまま何も買わずに二人で店を出た。
彼女の自宅アパートは歩いて5分ほどのところにあった。
並んで歩きながら『こういう風によく会ったりするの?』と聞かれたので「いや、初めてです」と答えた。
実際に出会うまでは彼女がいる設定にしようとか、遊び慣れている感じを出そうなどと考えていたが、ババアの姿を見てからはそんな見栄を張る必要は無いと思い直し、何もかも正直に話そうと思った。
『彼女はいるの?』
「いや、いないです」
『ふーん、初めてでしょ?』
「はい」
『良いの?おばあちゃんよ?』
「全然大丈夫です」
『チャレンジャーだね、大物になるわ笑』
そんな調子で家に着くまでに打ち解けることが出来た。
彼女の部屋はゴミ屋敷とまではいかないものの、それなりに物が散乱していて彼女の外見から想像していた通りの状態だった。
布団は敷かれたままだった。
これからあそこでするんだなと思ったが緊張していて現実感がない。
『寒いでしょ。お茶入れるから座って待ってて』と言われアイロン台程度の大きさのテーブルの前にしゃがみ込んだ。
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