墜ちゆく冴子
私が腰を付き入れられながら彼女は最初暴れた。そりゃ恐ろしかっただろう。このままじゃ危険が高すぎる。だが私は絶対に逃がさない。冴子は焦り涙を浮かべ、
「シャワーを浴びさせて!」
と懇願する彼女を押さえ付け、余裕で見下ろしながらなおも腰を突き入れ続ける。再び自身の中で炎が燃え上がってきたのだろうか。冴子の息は弾み始め、そして焦るその思いとは裏腹に悲しいかな私の物を締め付け始めていた。
「お願いします ああっ! 許して! お願い! シャワーを あああっ!!」
もがき続ける冴子に私は慈愛の笑みを浮かべながら腰の動きを止めない。
「このままじゃ あああっ! 主任! このまま じゃ ああっ!! ダメっ! ダメっ! ああっ! ああああっ!!」
涙を溢れさせ私に両手を合わせて懇願しながらもその動きが徐々に緩んでくる冴子。零す吐息は大きく乱れ、そして一層私を締め付ける力が強まっていく。なおも私は動きを止めない。
「ダメ! ダメ! 私 私!! ダメ! ダメ! ヤメテ! ヤメテ! あ あ!!」
私に懇願するため両手を合わせたまま、冴子は大きくウンと喉元を露わにして仰け反りかえった。
「あ あ あ もう あ あ!」
もはやその抵抗する動きは止まり、大きく仰け反ったまま、身体をガクガクと震わせながら、冴子は短く哀しげに声を発するだけになった。そんな彼女の姿はいよいよその時が迫ろうとしているのを私に感じさせずにはいられなかった。私の中でもグンと興奮が高まり、動きが思わず激しくなった。
「あ あ!!」
大きく目を見開き、はらはらと涙を溢れさせながら、私のされるがままになっている冴子。
今起こっている事が悲しいのだろう。怖いのだろう。同時にとめどない悦びが身体の奥底から溢れ続け、恐怖と悦びが合わさってどうしていいか分からないのだろう。
「良いんだよ。もう悩まなくて。あるがままを受け入れたら。楽になっておしまいなさい。」
私は冴子の耳元小さくつぶやき、そっと彼女の唇を奪う。優しくて甘い小さな切ない口づけ。
と、次の瞬間だった。ふっと力なくゆっくりと両眼を伏せた冴子は私の身体を深く抱きしめると、そのままなおも重ねた唇を離そうとせず、さらに自ら舌を差し出し私に絡めてきた。ねっとりと熱く深く。
「ん ん ん ん 」
儚げに切なげに声を零し、涙を一層溢れさせながらも、彼女は無我夢中で私の唇を吸い、加えて、腰を突き続ける私に応じるようにして、自分の両脚をワタシの腰に絡めうねるように自ら腰を動かしてきた。これこそが冴子が完全に堕ちた瞬間だった。彼女の中に存在していた理性も貞操も恥じらいも何もかもがついに消えさり、ただ、ただ、無限に溢れる底のない官能の中に冴子は堕ちていった。
私はそんな冴子を前に、得も言えぬ満足感を覚えながら、なおも腰を打ちつけ、その唇を奪い続けた。冴子は涙を流しながら、そんな私を自ら積極的に受け入れ、激しく身悶えながら悦びの声を溢れさせ続けていた。そして私の二度目の射精で冴子も絶頂をむかえた。
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